芸能

芸名誕生秘話を語る真矢ミキ 2か月熟考の3案が却下

“真矢みき誕生”の瞬間を語る

 情報番組『ビビット』(TBS系)のMCなどを務める元宝塚のトップスター真矢ミキさんが、「真矢みき誕生の瞬間」について語る。

 * * *
 ときどき、無性に本名に会いたくなるときがある。音楽学校生活も2年になり卒業間近の頃、宝塚では初舞台を踏む入り口ともなる芸名を決める。芸名は歌舞伎のように襲名制ではないので自分発信で決まる。恩師につけていただく人、憧れの先輩に見てもらう人、姓名判断からつけている人とさまざま。わが家は至って普通の家庭。従って私は自力で考えることにした。

 当時16才の私は『里見八犬伝』にハマっていたので、八犬士が持っている霊玉に印された漢字一文字のような芸名をつけたかった。“義”とかどうよ?と思ったものの、どうにも発音すると短すぎて収まりが良すぎて悪い。でも、漢字一文字の姓にこだわりたく私は考え続けた。

 そして第1候補となったのが“展七緒”であった。展“てん”は夢広がる展望の意味から。そして“展”を後ろの七緒としっくりいくように、あえて“のり”と読ませて(実際読むのですが)“展七緒(のりななお)”。

 七緒は、世界の七つの海のイメージ。確実に頭の中では帆船が大海原を行く大スケール。まだ初舞台の苦労もしていないのにヤケにドラマチックな頭だけはあったが、母が「男名前だけはやめてね…」と、貴方の好きなようにしなさいと寛容に発した先日の言葉を早くも撤回して介入してきた。

 母はステージママとは程遠い人だが、テレビが普及されていない時代の宝塚への思いからか、言葉に厚みがあった。“展七緒”じゃ男っぽいかなと早くも迷いだした私の芸名選び…第3候補まで書き提出し、先生方が話し合いをし後日、最終決定がくだされるといったシステムだった。

 すると母「七緒はいいと思うけど名字の“のり”ってなかなか読めないから、一文字なら、お友達を大切にするという意味で“友”がいいんじゃない?」。フムフム、芸名からドラマチックな世界は見えないものの、友達の大切さは転勤族の私には同世代の子よりあったので心は即座に傾いた。

 ではではと“友七緒”に決定!! 意外と最後はアッサリ決まった。ほぼ第1候補の“友七緒”推しで私の心は決定していたが、一応第3希望まで書き込み…ハァ~。こんなやり取りを、寮のピンク電話から10円をガチャンガッチャン落としながら夜な夜な母親と2か月くらい話し合った。

 提出し2週間くらい経った頃、音楽学校から結果発表が出た。自分に芸名ができる! 心躍る瞬間だ。しかし、お答えはNO。考えに考えただけに困憊した。学校から来た理由はこうだった。

関連記事

トピックス

大谷が語った「遠征に行きたくない」の真意とは
《真美子さんとのリラックス空間》大谷翔平が「遠征に行きたくない」と語る“自宅の心地よさ”…外食はほとんどせず、自宅で節目に味わっていた「和の味覚」
NEWSポストセブン
歌手・浜崎あゆみ(47)の上海公演が開催直前で突如中止に
《緊迫する日中関係》上海の“浜崎あゆみカフェ”からポスターが撤去されていた…専門家は背景に「習近平への過剰な忖度」の可能性を指摘
NEWSポストセブン
逮捕された村上迦楼羅容疑者(時事通信フォト)
《闇バイト強盗事件・指示役の“素顔”》「不動産で儲かった」湾岸タワマンに住み、地下アイドルの推し活で浪費…“金髪巻き髪ギャル”に夢中
NEWSポストセブン
「武蔵陵墓地」を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年12月3日、撮影/JMPA)
《曾祖父母へご報告》グレーのロングドレスで参拝された愛子さま クローバーリーフカラー&Aラインシルエットのジャケットでフェミニンさも
NEWSポストセブン
2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
《約200枚の写真が一斉に》米・エプスタイン事件、未成年少女ら人身売買の“現場資料”を下院監視委員会が公開 「顧客リスト」開示に向けて前進か
NEWSポストセブン
指示役として逮捕された村上迦楼羅容疑者
「腹を蹴れ」「指を折れ」闇バイト主犯格逮捕で明るみに…首都圏18連続強盗事件の“恐怖の犯行実態”〈一回で儲かる仕事 あります〉TikTokフォロワー5万人の“20代主犯格”も
NEWSポストセブン
海外セレブの間では「アスレジャー
というファッションジャンルが流行(ケンダル・ジェンナーのInstagramより)
《広瀬すずのぴったりレギンスも話題に》「アスレジャー」ファッション 世界的に流行でも「不適切」「不快感」とネガティブな反応をする人たちの心理
NEWSポストセブン
遠藤敬・維新国対委員長に公金還流疑惑(時事通信フォト)
《スクープ》“連立のキーマン”維新国対委員長の遠藤敬・首相補佐官が「秘書給与ピンハネ」で税金800万円還流疑惑、元秘書が証言
NEWSポストセブン
2018年、女優・木南晴夏と結婚した玉木宏
《ムキムキの腕で支える子育て》第2子誕生の玉木宏、妻・木南晴夏との休日で見せていた「全力パパ」の顔 ママチャリは自らチョイス
NEWSポストセブン
雅子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA
《雅子さま、62年の旅日記》「生まれて初めての夏」「海外留学」「スキー場で愛子さまと」「海外公務」「慰霊の旅」…“旅”をキーワードに雅子さまがご覧になった景色をたどる 
女性セブン
ケンダルはこのまま車に乗っているようだ(ケンダル・ジェンナーのInstagramより)
《“ぴったり具合”で校則違反が決まる》オーストラリアの高校が“行き過ぎたアスレジャー”禁止で波紋「嫌なら転校すべき」「こんな服を学校に着ていくなんて」支持する声も 
NEWSポストセブン
24才のお誕生日を迎えられた愛子さま(2025年11月7日、写真/宮内庁提供)
《12月1日に24才のお誕生日》愛子さま、新たな家族「美海(みみ)」のお写真公開 今年8月に保護猫を迎えられて、これで飼い猫は「セブン」との2匹に 
女性セブン