一般的には区役所など自治体が動物の死骸を処理するものだが、「近所の住民が警察に通報した」(前出・30代主婦)というから、セレブな街の大混乱ぶりがよくわかる。

 カラス被害は都会にはつきもの。ゴミをあさられたり、電線の上からフンをされて洋服を汚されたりといった被害は後を絶たない。

「週2回のゴミ出しはまさにカラスとの闘いです。ゴミ袋をあさられ、道路の真ん中までゴミが散乱する光景をどれだけ見てきたことか。ゴミ袋を何重にもしたり、ネットをかけたりと対策は講じているけれど、効果は一時的。カラスは頭がいいから、ネットの網目からくちばしを突っ込んで中身を引きずり出すなど、すぐに対策が通じなくなってしまう」(都内在住の主婦)

 このような被害相談はヒナを育てる5~6月にピークを迎えるという。カラスの死骸の不穏さは住民を不安にさせている。動物への虐待がエスカレートし、後に殺人事件につながったケースは少なくないからだ。1997年に神戸で起きた連続児童殺傷事件の犯人・少年Aも、佐世保の同級生殺害事件(2014年)の加害少女も、事件の前に動物を殺していた。

「今年4月には昔『少年A』が遺体を置いた神戸の中学校で、木の枝にカラスの頭部が刺さっていた事件もありました。今回のカラスの死骸が大きな事件の前兆でなければいいのですが」(全国紙記者)

“なかったことにしよう”で済めばいいのだが。

※女性セブン2017年6月8日号

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