一昨年前ごろ発生した「プ女子」(プロレス好きの女子)ブームの定着が影響していることは間違いないでしょう。当初はイケメンレスラーばかりでしたが、現在ではヒールや外国人、武骨からコミカルまで、さまざまなタイプのレスラーに黄色い声援が飛ぶようになりました。地方会場も超満員を連発するなど全国的な人気があるだけに、テレビ番組の制作サイドがファンの視聴を期待しているのです。
人気以上に見逃せないのは、レスラーのエンタメ性が飛躍的に上がっていること。もともと新日本プロレスは、アントニオ猪木さんが掲げた「ストロングスタイル」に基づく強さ至上主義でしたが、現在は“魅せる”演出が随所に見られます。
それぞれのレスラーに強烈なキャラクターや決めゼリフがあり、入場シーンもド派手。リング外でも、真壁選手のようなトーク力やスイーツ好きなどの個性を持つレスラーも少なくありません。実際、ファンサービスに熱心であるのと同様に、テレビ番組の撮影現場でもサービス精神あふれる対応を見せているそうです。
そもそも他のタレントにはない規格外の体格を持つレスラーは、いかにもテレビ向き。そこにキャラクターやトークなどのエンタメ性が加わったため、テレビ番組の制作サイドも使いたくなっているのでしょう。
◆大手芸能事務所との提携も