「獅童さんたちが来て、店内はほぼ満員になりました。彼は帽子もメガネもしていなかったから、驚くお客さんもいた。『入院したらしばらく飲めなくなるから、今日はとことん飲むぞ!』と言って、酒をあおっていた。かなり酔っていたと思います」(同前)
しかし、酔っていたのは獅童だけではなかった。その日、店内にはA氏という40代の男性がいた。A氏もかなり酒に酔っていて、大声をあげたり、他の客にしつこく絡んでいたという。
「Aが騒ぎ出したため、店内の雰囲気が悪くなった。だから獅童さんを含む何人かでAに対し、“もう帰ったら?”と諭していたんです。するとAは侮辱されたとでも思ったのか、ますます騒ぎ始めた。みんなが困っていると、見かねた獅童さんが、『もう帰った方がいいって!』と言って、Aの肩をバンバンと叩いたんです。Aはいきなりのことで驚き、『殴ったな! 暴行罪だ! 警察を呼んでやる!』などと喚き、本当に110番してしまった」(同前)
その後の展開は冒頭の通りである。獅童とその友人、A氏らが、鎌倉警察署に連行され、事情聴取を受けることになった。酔客同士のトラブルとして事件化はしなかったものの取り調べは長引き、獅童らが解放されたのは朝の8時過ぎ。獅童を迎えに来たのは妻だったという。
「あの日の獅童さんはいつも以上にヘベレケだったように思う。がんを世間に公表するというストレスや手術への不安があったのではないでしょうか。いつもより言葉遣いも荒かった。今回の件では騒いだAに非があるものの、獅童さんも軽率だった」(同前)