「情報漏洩の疑いは報道のずいぶん前に福岡県警から愛知県警に伝えられ、愛知県警の中にプロジェクトチームができていた。愛知県警としては内々に済ませようとしていたところを、西日本新聞の報道が出てしまい、対応に追われている。西日本新聞に情報を流したのは、現場の捜査員だと聞いています。愛知県警がこの問題をうやむやにするのは、現場として許せなかったんでしょう」(大手紙の福岡支局記者)

 しかし、愛知県警にも言い分がある。

「福岡県警は名古屋の人間が関与しているとは分かっても、人物の特定まではできていなかった。野口容疑者らを割ったのは愛知県警で、『そもそもこっちが教えた話じゃないか』というのが彼らの言い分。確かに捜査情報まで流したのは問題ですが、通信傍受の内容までメディアに流されたら面目丸つぶれだと怒っています」(愛知県警担当記者)

 敵は味方のフリをする──警察を舞台にした話題ドラマ『小さな巨人』より激しい警察内部抗争が勃発か。

※週刊ポスト2017年6月23日号

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