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【著者に訊け】杉江松恋氏の奮闘ルポ『ある日うっかりPTA』

杉江松恋氏が『ある日うっかりPTA』を語る

【著者に訊け】杉江松恋氏/『ある日うっかりPTA』/KADOKAWA/1300円+税

 ミステリー評論や書評家として知られる杉江松恋氏(48)は、実は2008年から2011年3月まで、都内の区立小学校のPTA会長でもあった。

「僕らフリーの人間は日中家にいるし、よほどヒマに見えるらしくて(笑い)」

『ある日うっかりPTA』は、会長に最も必要な資質を〈おっちょこちょい〉と語る著者の傑作体験ルポ。彼はある日、〈桜庭台小学校PTA〉(仮名)の役員推薦委員なる女性から唐突ともいえる電話を受ける。聞けば次期会長選が来月に迫っており、ぜひ杉江さんをと推す人物がいたのだという。

 確かに学童保育クラブの行事には積極的に参加し、保護者仲間の結束も固いが、〈金髪、ヒゲ、サングラスのフリーライターがPTA会長に!?〉と、自分が一番思った。が、彼はそのオファーを受け、子供が卒業するまでの3年間、会長職を務め上げる。それは〈おかしなこと〉は変え、〈いらないもの〉はやめる、〈小さな革命〉だった!

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