これらはいずれも「関連質問」だったと言われており、皇族方の率直な思いや素の表情を引き出した「名質問」だ。なぜ今回の会見ではダメになったのか。前出の皇室担当記者はこう言う。

「宮内庁が小室さんの受け答えを心配したのではないでしょうか。小室さんは25歳と若く社会経験も乏しい。会見で際どい質問を受けたら、不用意な発言をしてしまうかもしれないと考えたのではないか」

 これには前兆があった。婚約報道翌日の5月17日、小室さんは勤務先の前で会見に応じ、「今日の朝、電話で“行ってきます”“行ってらっしゃい”といった軽い会話をさせていただきました」と答えた。

 正式な婚約内定発表前に、親密関係を窺わせる発言をしたことに、宮内庁関係者は苦い顔をしたという。宮内庁に事実確認をしたところ、次のように答えた。

「調整中につき、(関連質問を設けるかどうかは)回答を差し控えさせていただきます」(総務課報道室)

 国民が期待するのは小室さんの人柄がしっかり伝わる会見なのだが……。

写真■雑誌協会代表取材

※週刊ポスト2017年7月14日号

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