地元・江戸川区の区議、都議を経て国政に出た叩き上げだけに地盤は強いが、江戸川は都議選で都民ファーストが2議席当選させ、自民党に4万票以上も差をつけた。大西氏も“魔の選挙”の洗礼を受けるだろう。
都議選の自民党の敗因は公明票が離れたことも大きい。毎日新聞の試算では自公協力のままであれば12議席増えていたという。今の自民党は公明党のサポートがなければ、選挙に勝てない“張り子の虎”なのだ。
東京の衆院選25小選挙区に、今回の都議選の得票数をそのままあてはめると、都民ファースト22議席に対して自民はわずか2議席と過去最低の記録的大敗となる。東京ブロックの比例代表(定数17)もトップは都民7議席、自民は4議席だ。
現在、自民党は東京の小選挙区・比例合わせて26議席もあるが、総選挙で「落選運動」を実行すれば、6議席に減らせるのである。
※週刊ポスト2017年7月21・28日号