「A子さんは平尾さんの音楽事務所の役員でもあります。事務所が著作権の印税を管理しているので、今後もそのまま会社に印税が入ることになりそうです。ただし、それでは息子たちは蚊帳の外。平尾さんの親族からは『財団を作って印税はみんなで管理してはどうか』という声も聞かれますが、A子さんら事務所関係者にすればそれは受け入れ難いことでしょうね」(前出・音楽関係者)
一部には「平尾さんは10年以上前から遺言状を作っていた」という話もある。今後、親族の間の話し合いも、その遺言状の中身次第となるのかもしれない。
平尾さんが旅立って間もないが、以前からすでにA子さんと息子たちの間には深い溝ができているという証言は多い。
「次男の勇気さんがスポーツ紙のインタビューで、“家族葬は7月28日に通夜、29日に告別式を行う”と発表しました。その通り、各メディアは家族葬のスケジュールを報じたのですが、A子さんサイドが“まだ決まっていない。勝手に発表してもらっては困る”と、その日程をキャンセルして、葬儀は後ろ倒しされたんです。勇気さんは“勝手にしろ”とかなり怒っていたそうです」(前出・別の知人)
前出の音楽関係者が続ける。
「A子さんは名作曲家である平尾さんのブランドを守ろうと丁寧にマネジメントをする人でした。一方で、息子たちはアーティストの血を引いているので自由闊達な雰囲気がある。要の平尾さんが逝ってしまって家族間にさらなる行き違いが生じるとしても、いたしかたないのかもしれません」
しかし、A子さんが役員を務める平尾昌晃事務所は言う。
「平尾さんとA子さんが入籍したのは4年以上前のことで、“遺産目的”といった情報はまったく違うんです。また、通夜・告別式が変更になった理由ですが、まだ日程が決まっていない段階で外に出てしまっており、未定です。家族葬でもありますので、今後、発表する予定はありません」
そして、本稿締め切り間近、息子の勇気から話が聞けた。彼は、「入籍したのは4年ぐらい前だが、いつ知ったのか、誰から聞いたのかはお話しできません」という。やはり、両者に大きなしこりを感じさせる話だった。
いずれにしろ、通夜の日程すらすんなりとは決まらない不穏な雲行きを、平尾さんはどんな思いで見つめているのだろうか。
※女性セブン2017年8月10日号