国内

「イエニスタ土田」「QBK」一度のミスに執着するネット民

ネットニュース編集者の中川淳一郎氏

 人が何かを忘れるのは、いつまでも悲しいことや辛いことばかり考えてしまわないために必要なことだ。ところが、ネット民は忘れないし、忘れさせてくれない。過去のミスが繰り返し呼び起こされ、何かと言えば引き合いに出される。ネットニュース編集者の中川淳一郎氏が、一度のミスに固執するネット民の記憶力の良さについて解説する。

 * * *
 若い従業員が上司からしたり顔で言われる説教の定番が「信用獲得には時間が必要だが、信頼を失うのは一瞬だ。そして、信頼を回復するのは難しい」である。お前にも信頼ねぇよ、バカ野郎、と思いつつも、ネットに関してはこれは特に正しい意見だ。

 お笑いタレント・土田晃之といえば、あらゆる番組で活躍する芸能界の“中堅の頂点”に君臨する人物である。彼は「ご意見番」的な役割も演じることが多いが、ラジオ『土田晃之 日曜のへそ』(ニッポン放送)にて、浦和レッズに対しツイッターで暴言を吐きまくった上西小百合衆議院議員について「会話ができない」や「どこのスタッフからも総スカン」などとこき下ろした。

「この女は叩いてもいい」という土田なりの計算高さも感じられるが、アンチ上西派にとっては快哉を叫びたくなるような発言であろう。

 しかし、ネットは一筋縄ではいかない。この件がネットニュース化した後、2ちゃんねるでは「黙れイエニスタ」「イエニスタが言うのかよwww」「ビジネスサポ・イエニスタ土田」といった書き込みがされた。これは一体何かといえば、2009年に話は遡る。サッカー好きを公言していた土田が、バルセロナ所属のアンドレス・イニエスタのことを番組で何度か「イエニスタ」と言ったことが尾を引いている。

「ビジネスサポ」とは、「商売のためににわかサッカーファンになった」ことを意味し、熱心なサッカーファンから嫌われる。今回の件は「イニエスタの名前を正確に知らぬお前が言っても何の説得力もない」ということである。

関連記事

トピックス

初の海外公務を行う予定の愛子さま(写真/共同通信社 )
愛子さま、インスタに投稿されたプライベート感の強い海水浴写真に注目集まる “いいね”は52万件以上 日赤での勤務をおろそかにすることなく公務に邁進
女性セブン
東京地裁
“史上最悪の少年犯罪”「女子高生コンクリート詰め事件」逮捕されたカズキ(仮名)が語った信じがたい凌辱行為の全容「女性は恐怖のあまり、殴られるままだった」
NEWSポストセブン
橋幸夫さんが亡くなった(時事通信フォト)
《「御三家」橋幸夫さん逝去》最後まで愛した荒川区東尾久…体調不良に悩まされながらも参加続けていた“故郷のお祭り”
NEWSポストセブン
麻原が「空中浮揚」したとする写真(公安調査庁「内外情勢の回顧と展望」より)
《ホーリーネームは「ヤソーダラー」》オウム真理教・麻原彰晃の妻、「アレフから送金された資金を管理」と公安が認定 アレフの拠点には「麻原の写真」や教材が多数保管
NEWSポストセブン
”辞めるのやめた”宣言の裏にはある女性支援者の存在があった(共同通信)
「(市議会解散)あれは彼女のシナリオどおりです」伊東市“田久保市長派”の女性実業家が明かす田久保市長の“思惑”「市長に『いま辞めないで』と言ったのは私」
NEWSポストセブン
二刀流復帰は家族のサポートなしにはあり得なかった(getty image/共同通信)
《プールサイドで日向ぼっこ…真美子さんとの幸せ時間》大谷翔平を支える“お店クオリティの料理” 二刀流復帰後に変化した家事の比重…屋外テラスで過ごすLAの夏
NEWSポストセブン
左から広陵高校の34歳新監督・松本氏と新部長・瀧口氏
《広陵高校・暴力問題》謹慎処分のコーチに加え「残りのコーチ2人も退任」していた 中井監督、部長も退任で野球経験のある指導者は「34歳新監督のみ」 160人の部員を指導できるのか
NEWSポストセブン
松本智津夫・元死刑囚(時事通信フォト)
【オウム後継「アレフ」全国に30の拠点が…】松本智津夫・元死刑囚「二男音声」で話題 公安が警戒する「オウム真理教の施設」 関東だけで10以上が存在
NEWSポストセブン
9月1日、定例議会で不信任案が議決された(共同通信)
「まあね、ソーラーだけじゃなく色々あるんですよ…」敵だらけの田久保・伊東市長の支援者らが匂わせる“反撃の一手”《”10年恋人“が意味深発言》
NEWSポストセブン
鉄板焼きデートが目撃されたKing & Princeの永瀬廉、浜辺美波
《デートではお揃い服》お泊まり報道の永瀬廉と浜辺美波、「24時間テレビ」放送中に配慮が見られた“チャリT”のカラー問題
NEWSポストセブン
海外のアダルトサイトを通じてわいせつな行為をしているところを生配信したとして男女4人が逮捕された(海外サイトの公式サイトより)
《公然わいせつ容疑で男女4人逮捕》100人超える女性が在籍、“丸出し”配信を「黙認」した社長は高級マンションに会社登記を移して
NEWSポストセブン
サントリー新浪剛史会長が辞任したことを発表した(X、時事通信フォト)
大麻成分疑いで“ガサ入れ”があったサントリー・新浪剛史元会長の超高級港区マンション「かつては最上階にカルロス・ゴーンさんも住んでいた」
NEWSポストセブン