春先のキャンプから弛緩していたプロ野球チームより、地力があっておかしくないように思えてしまう。辛口評論でお馴染みの江本孟紀氏も弱小プロ球団のキャンプの状況を厳しく批判する。
「キャンプは弱点を補い、チームの方向性を定めるために行なうもの。たとえば、打てない時にどうやって点を取るか。定めた方向性に対して選手たちは練習漬けになる。ところがヤクルトのキャンプを見ていると、球団がケガを怖れてすぐに選手を休ませる。それでチームがひとつにまとまるわけがない。
早実と試合したらどうなるか? 腐ってもプロですから、負けはしないでしょうが、1カード(3試合)やれば清宮君がスタンドに2~3本は放り込むんじゃないですか」
ヤクルト、ロッテは試合終盤の勝負弱さも目立つ。ロッテは今季すでに21回の逆転負けを経験。ヤクルトは10点差を逆転するような試合もあるものの、逆に7月7日の対広島戦ではクローザー不在の中、急遽抑えに回った小川泰弘(27)が9回に3本塁打を浴びる大乱調で5点差をひっくり返された。
「小川はその2日後にも救援に失敗し、言葉少なに『もっと抑えられるようにしたい』と語るだけでした。