国内

大前氏「新しい政治ブームは選挙1回で終了」と小池氏に苦言

豊洲移転問題が今後のネガティブ要素になるか 時事通信フォト

 安倍政権に対する不信感は「都民ファーストブーム」を呼び込み、都民ならずとも「これで何かが変わるかもしれない」と期待を寄せている。小池百合子東京都知事を都知事選で応援した若狭勝衆議院議員は、政治団体「日本ファーストの会」を立ち上げ、国政選挙をにらむ。そして、小池氏は同会に関係する政治塾で講師を務めるなど、活発な動きに打って出ている。だが、大前研一氏は「このブームはあっという間に去るだろう」と分析する。

 * * *
 小池知事は国政への意欲が見える。実際、都議選後に小池知事の側近として知られる若狭勝代議士は、都民ファーストの会の国政進出に関し「年内には少なくとも何らかの動きがあるのではないのか」「国政新党が作られていくというのは自然な流れだ」などと発言していた。

 だが、都知事になって1年しか経っていないのに、もう国政進出を狙っているとすれば、小池氏は東京のことを本当に真面目に考えているのか? 彼女にとって都知事は腰かけにすぎないのではないか? 私は甚だ疑問を感じざるを得ない。

 実は、現在の東京は20~30年前に比べると、大きな問題は少なくなっている。たとえば、都心部の交通渋滞は大きく改善し、世界の大都市の中ではトップクラスと言っても過言ではない。あるいは、多摩地域の1985年当時の下水道普及率は6割ほどだったが、今はほぼ100%に達している。待機児童問題などは自治体が本気で注力すれば、すぐにも解決可能であり、致命的な問題ではない。

 したがって、これから小池知事は「まだ起きていない問題」を解決しなければならない。最も重要なのはいずれ来る直下型地震への対策をはじめとする防災対策だ。

関連記事

トピックス

三田寛子と能條愛未は同じアイドル出身(右は時事通信)
《中村橋之助が婚約発表》三田寛子が元乃木坂46・能條愛未に伝えた「安心しなさい」の意味…夫・芝翫の不倫報道でも揺るがなかった“家族としての思い”
NEWSポストセブン
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
「秋らしいブラウンコーデも素敵」皇后雅子さま、ワントーンコーデに取り入れたのは30年以上ご愛用の「フェラガモのバッグ」
NEWSポストセブン
八田容疑者の祖母がNEWSポストセブンの取材に応じた(『大分県別府市大学生死亡ひき逃げ事件早期解決を願う会』公式Xより)
《別府・ひき逃げ殺人》大分県警が八田與一容疑者を「海底ゴミ引き揚げ」 で“徹底捜査”か、漁港関係者が話す”手がかり発見の可能性”「過去に骨が見つかったのは1回」
訃報が報じられた日テレの菅谷大介アナウンサー
「同僚の体調を気にしてシフトを組んでいた…」日テレ・菅谷大介アナが急死、直近で会話した局関係者が語る仲間への優しい”気遣い”
NEWSポストセブン
愛子さま(撮影/JMPA)
愛子さま、母校の学園祭に“秋の休日スタイル”で参加 出店でカリカリチーズ棒を購入、ラップバトルもご観覧 リラックスされたご様子でリフレッシュタイムを満喫 
女性セブン
悠仁さま(撮影/JMPA)
悠仁さま、筑波大学の学園祭を満喫 ご学友と会場を回り、写真撮影の依頼にも快く応対 深い時間までファミレスでおしゃべりに興じ、自転車で颯爽と帰宅 
女性セブン
クマによる被害が相次いでいる(getty images/「クマダス」より)
「胃の内容物の多くは人肉だった」「(遺体に)餌として喰われた痕跡が確認」十和利山熊襲撃事件、人間の味を覚えた“複数”のツキノワグマが起こした惨劇《本州最悪の被害》
NEWSポストセブン
近年ゲッソリと痩せていた様子がパパラッチされていたジャスティン・ビーバー(Guerin Charles/ABACA/共同通信イメージズ)
《その服どこで買ったの?》衝撃チェンジ姿のジャスティン・ビーバー(31)が“眼球バキバキTシャツ”披露でファン困惑 裁判決着の前後で「ヒゲを剃る」発言も
NEWSポストセブン
2025年10月末、秋田県内のJR線路で寝ていた子グマ。この後、轢かれてペシャンコになってしまった(住民撮影)
《線路で子グマがスヤスヤ…数時間後にペシャンコに》県民が語る熊対策で自衛隊派遣の秋田の“実情”「『命がけでとったクリ』を売る女性も」
NEWSポストセブン
今年の6月に不倫が報じられた錦織圭(AFP時事)
《世界ランキング急落》プロテニス・錦織圭、“下部大会”からの再出発する背景に不倫騒と選手生命の危機
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さんの胸キュンワンシーンが話題に(共同通信社)
《真美子さんがウインク》大谷翔平が参加した優勝パレード、舞台裏でカメラマンが目撃していた「仲良し夫婦」のキュンキュンやりとり
NEWSポストセブン
兵庫県宝塚市で親族4人がボーガンで殺傷された事件の発生時、現場周辺は騒然とした(共同通信)
「子どもの頃は1人だった…」「嫌いなのは母」クロスボウ家族殺害の野津英滉被告(28)が心理検査で見せた“家族への執着”、被害者の弟に漏らした「悪かった」の言葉
NEWSポストセブン