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2017.08.26 07:00  週刊ポスト

落語ブーム、二ツ目なのに客を呼べる演者がいる時代

生粋の落語ファンが魅力を解説する

 落語ブーム、らしい。去年から今年にかけて、マスコミで落語が取り上げられることが増えたのは事実で、僕自身、様々な雑誌やムックの「落語特集」で原稿を頼まれたり取材されたりして、だいぶ忙しかった。テレビのバラエティ番組に「落語鑑賞指南役」で出演してジャニーズのアイドルを寄席に案内したこともある。

 そうしたマスコミの取り上げ方に影響を受けて、最近落語を聴くようになったという人達は確かにいるだろう。客席にいて、それを感じることはある。ただ、それは落語ファン全体のごく一部に過ぎない。新たなファン層が大量に参入してマーケットが拡大すれば「ブーム」と言ってもいいが、実態は異なる。

 2005年、テレビドラマ『タイガー&ドラゴン』などがきっかけでマスコミが「落語ブーム」と騒いだ。あのときは確かに寄席や落語会の観客動員が飛躍的に伸びた。20世紀末に低迷した落語という芸能は、あの時期に息を吹き返し、以来ずっと活況は続いている。

 なのになぜ去年あたりから再び「落語ブーム」と言われるようになったのか。

 今、東京では平日でも毎日20~30、土日だとヘタすれば50を超える落語会が各地で催されている。毎日数多く落語会があるというのは10年前から続いていることだが、さすがに1日で50を超えるというのは凄い。だがこれは、落語ファンの総数が大幅に増えたからではない。最近落語を聴き始めた新規参入ファンがいるのは事実だけれども、1ヵ月あたりの東京近辺のすべての落語会の観客動員数の合計は、10年前と大差ないはずだ。

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