その後も二人はテニスを続け、静養先の軽井沢でのラリーは夏の“恒例行事”となった。2014年以降は、高齢ということもあってかプレーを控えていたが、「今年こそ両陛下がテニスをされるのではないか」と多くのマスコミが期待と関心を寄せた。その理由を別の皇室ジャーナリストが明かす。
「今回、美智子さまは愛用のラケットを持参していたのです。だから、“プレーするかも”という情報が流れた。しかし、結局テニスはされませんでした。やはり陛下の体力の問題などもあるのでしょうか」
8月26日に天皇・皇后を案内した「軽井沢会テニス部委員会」委員長の諸戸清郎氏が言う。
「陛下に軽井沢会のエンブレムが入ったポロシャツを贈らせていただき、『来年はこれを着てプレーをしにお越しください』とお伝えすると、『ありがとう。最近はテニスをしていないよ』と仰っていました。美智子さまは『今も(コートの雰囲気は)変わらないですね』と仰り、昔の思い出話を話してくださいました」
二人がラケットを置いても60年前の記憶が色褪せることはない。
※週刊ポスト2017年9月15日号