産むなら引退か、仕事をするなら産まないで別れるか…そこまで自分を追いこんでいた。とにかく“男前”な性格の咲ちゃんのことだから、いかに自分が“大きな責任”を背負っているかは誰よりもわかっていたので、迷いに迷ったんでしょう」(別の芸能関係者)

 今、日本のドラマ界において、武井は間違いなく最旬女優の1人だ。2006年8月、『第11回全日本美少女コンテスト』でモデル部門賞とマルチメディア賞を受賞し、デビュー。2011年、『アスコーマーチ~明日香工業高校物語~』でドラマ初主演を果たし、『るろうに剣心』(2012年)のヒロイン役で映画にも出演。2013年、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した。

 武井が「演技派女優として一皮むけた」と抜群の評価を得たのが、昨秋から今年2月にかけて放送されたNHKドラマ『忠臣蔵の恋~四十八人目の忠臣~』の主演・きよ役だった。テレビ局関係者が明かす。

「現在放送中の連ドラ『黒革の手帖』(テレビ朝日系)は、今までの清純派の役柄ではなく、徹底的に悪女を演じています。この作品は、同じ事務所の先輩である米倉涼子さん(42才)の出世作でもあります。実は今回の『黒革』は長澤まさみさん(30才)の主演で制作するという話もあったんです。しかし、『忠臣蔵の恋』で見事な演技を見せた武井さんに、急きょ白羽の矢が立ちました。

 放送前は、悪女役にしては若すぎる、線が細すぎるという声があったものの、ドラマが始まると武井さんの迫力ある演技から“ハマり役”と評判になっているほどです。今まさに生まれ変わっているところだったと思います。ところが、そんな大切な作品の放送中に妊娠がわかりました。応援していた先輩の米倉さんも、その一報を聞いて絶句したそうですよ…」

※女性セブン2017年9月21日号

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