スポーツ

巨人 村田の自由契約という“劇薬”は若手育成につながるか?

村田の自由契約は巨人にとっても“劇薬”(写真:時事通信フォト)

 まさかの自由契約だった──。10月13日、巨人は村田修一(36)に来季の契約を結ばないことを告げた。鹿取義隆ゼネラルマネージャー(GM)はチームの若返りを図るために苦渋の決断をしたという。村田は昨季、チームトップの本塁打、打点を挙げたものの、今季はマギーの加入で開幕からベンチを温める日々が続いていた。しかし、7月からマギーが二塁を守ることで、村田は三塁でスタメンを常時張るようになる。すると、チームは上昇カーブを描いた。

 巨人にFA入団後、他チームに移籍した選手は1996年の落合博満、1999年の広沢克己(選手名は当時。以下同)、2005年の清原和博と江藤智、2013年の小笠原道大の5人。村田に今オフの移籍先が決定すれば6人目となる。ただし、村田のように100試合以上出場しながらの移籍は落合以来となる。

 それだけに、ファンが驚いたにも無理はない。主力の村田を放出したことで、巨人は長年の課題である若手の台頭に勢力を注がなくてはならない。過去10年、25歳以下で規定打席に到達し、その後3年連続で続けた選手は坂本勇人と長野久義だけ。一時は藤村大介や松本哲也などが主軸になりかけたが、定着できず。チームを支える圧倒的な生え抜き野手が出てきておらず、FAなどの補強頼みの体制になっている。

 巨人は今でこそ、外様に頼り切りのイメージが強いが、FA制度も逆指名ドラフトもなかった1980年代は若手選手が育ち、一度もBクラスに落ちることなく、優勝は4回を数えた。2リーグ分裂以降、Bクラス転落なしの年代は1980年代と、まだドラフト制のなかった1950年代だけなのだ。野球担当記者が話す。

関連記事

トピックス

降谷健志の不倫離婚から1年半
《降谷健志の不倫離婚から1年半の現在》MEGUMIが「古谷姓」を名乗り続ける理由、「役者の仕事が無く悩んでいた時期に…」グラドルからブルーリボン女優への転身
NEWSポストセブン
警視庁がオンラインカジノ店から押収したパソコンなど(時事通信フォト)
《従業員や客ら12人現行犯逮捕》摘発された店舗型オンカジ かつての利用者が語った「店舗型であれば”安心”だと思った」理由とは?
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《前所属事務所代表も困惑》遠野なぎこの安否がわからない…「親族にも電話が繋がらない」「警察から連絡はない」遺体が発見された部屋は「近いうちに特殊清掃が入る予定」
NEWSポストセブン
放送作家でコラムニストの山田美保子さんが、さまざまな障壁を乗り越えてきた女性たちについて綴る
《佐々木希が渡部建の騒動への思いをストレートに吐露》安達祐実、梅宮アンナ、加藤綾菜…いろいろあっても流されず、自分で選択してきた女性たちの強さ
女性セブン
看護師不足が叫ばれている(イメージ)
深刻化する“若手医師の外科離れ”で加速する「医療崩壊」の現実 「がん手術が半年待ち」「今までは助かっていた命も助からなくなる」
NEWSポストセブン
(イメージ、GFdays/イメージマート)
《「歌舞伎町弁護士」が見た恐怖事例》「1億5000万円を食い物に」地主の息子がガールズバーで盛られた「睡眠薬入りカクテル」
NEWSポストセブン
キール・スターマー首相に声を荒げたイーロン・マスク氏(時事通信フォト)
《英国で社会問題化》疑似恋愛で身体を支配、推定70人以上の男が虐待…少女への組織的性犯罪“グルーミング・ギャング”が野放しにされてきたワケ「人種間の緊張を避けたいと捜査に及び腰に」
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
【新宿タワマン殺人】和久井被告(52)「バイアグラと催涙スプレーを用意していた…」キャバクラ店経営の被害女性をメッタ刺しにした“悪質な復讐心”【求刑懲役17年】
NEWSポストセブン
女優・遠野なぎこの自宅マンションから身元不明の遺体が見つかってから1週間が経った(右・ブログより)
《上の部屋からロープが垂れ下がり…》遠野なぎこ、マンション住民が証言「近日中に特殊清掃が入る」遺体発見現場のポストは“パンパン”のまま 1週間経つも身元が発表されない理由
NEWSポストセブン
幼少の頃から、愛子さまにとって「世界平和」は身近で壮大な願い(2025年6月、沖縄県・那覇市。撮影/JMPA)
《愛子さまが11月にご訪問》ラオスでの日本人男性による児童買春について現地日本大使館が厳しく警告「日本警察は積極的な事件化に努めている」 
女性セブン