打撃の自己分析に水を向けた。自分を客観視できている。
「自分のタイミングで打てることが大切だと思っているので、きっちりとした自分のスイングが出来る準備をしています。頭が前に突っ込んでしまってはバットも出ないですし、バットとボールの間合いを大切にしながらいつも練習しています。
ただ左ピッチャーの逃げていくスライダーが苦手。ボールを見てしまうところがあって、しっかり準備ができていない時は、しょうもないバッティングをしてしまうときがあります。理由としてはバッティングの始動がまだ定まっていないからだと思っています」
入学以来、安田を見守ってきた履正社の岡田龍生監督は、大きな期待を寄せている。
「プロでやれる素材はあります。ただT-岡田(オリックス)と比べると、ちょっと足りない。岡田は逆方向にも打っていたが、安田は逆方向にホームランを打てるという感じではないです。外ばかり攻められた時、外を踏み込んででも打てるかなど、それをどう自分なりに克服して、ホームランバッターを目指して欲しいです」
清宮には、1989年の野茂英雄と90年の小池秀郎の8球団を越える最多指名という声もあるが、その一方で、競合を避けて、「安田単独指名」という選択に走る球団があるはずだ。
運命のドラフトは今週木曜日。闘志を内に秘める安田はかつてこう言い切った。
「去年の神宮大会で対戦してから、自分との実力差もこれぐらいかと感じましたし、ここからどこまで追いついて、そして追い抜けるかっていうイメージもだいぶついてきたので、内容も含めて、(清宮を)追い越していきたい」
安田と清宮。26日のドラフト当日、二人にどんな運命が待ち受けているか。楽しみでならない。