芸能

集中治療室の若嶋津を見守る高田みづえ 32年の夫婦の歩み

病院で不安な表情を見せるみづえさん

「歌は大好きですが、それ以上に素敵な人に出会えたのですから」。32年前、最後のステージでそう言い残し、マイクを置いた元アイドル歌手・高田みづえさん(57才)。先日、最愛の夫である元大関・若嶋津(現・二所ノ関親方、60才)が倒れた。唐突に夫婦の眼前に現れた「硝子坂」に、今や“角界一の女将さん”になったみづえさんが向かい合っている──。

 190cm近くある大柄で寡黙な親方の周りを、150cmちょっとと小柄な女将さんが笑顔で動き回る。千葉県船橋市にある「二所ノ関部屋」を支える親方夫婦の二人三脚ぶりは、角界でも有名だ。

「東京場所後の千秋楽パーティーをホテルの宴会場で行う相撲部屋は多いが、二所ノ関部屋は、自分の部屋でやるんです。女将さんを中心に女性スタッフが総出で、いなり寿司や鶏の唐揚げなど手料理150人分を振る舞います。盛り上がってきたときの余興は、女将さんが歌う『硝子坂』や『私はピアノ』。目を細めて歌声に聞き入る親方の優しい表情が忘れられません」(後援会関係者)

 現役時代は「南海の黒豹」の異名を取り、絶大な人気と実力を誇った元大関・若嶋津と、その妻で元アイドル歌手の高田みづえさん。30年以上共に歩んできたおしどり夫婦が今、力を合わせて土俵際で踏ん張っている。

 船橋市内の路上で倒れていた若嶋津が発見されたのは10月19日午後4時すぎのことだった。すぐ市内の病院に搬送されて緊急手術を受けた。

「近所の入浴施設でサウナに入って、自転車で自宅に帰る途中で転倒し、頭を強く打ちました。頭蓋骨を骨折し、脳を損傷する脳挫傷を起こしたようです。一時は意識不明の重体と報じられましたが、4時間半にわたる開頭手術が成功し、すぐに命に別状がある状態からは脱しました。ただ、まだ意識が戻らない状態にあるようです」(スポーツ紙相撲担当記者)

 サウナでも体調が悪そうで従業員に介抱されていたり、何度も道の横の畑に倒れ込んでいた、という証言もある。

「病名は公表されていないので詳細は不明ですが、自転車で倒れて強く頭を打つ前に、軽い脳出血を起こしていた可能性はあります。その日の天候は、12月中旬並みの寒波でした。寒いところから急に熱いサウナに入ったり、逆にサウナから冷たい水風呂に入ったりすると、血圧が急上昇して脳卒中や虚血性心疾患が起こりやすい。そんな『ヒートショック』と呼ばれる現象が起きていた可能性は否定できません」(国立国際医療研究センター病院・宮原牧子医師)

 いまだ昏睡状態から目を覚まさずICU(集中治療室)に入っている若嶋津の傍らには、片時も離れずに妻のみづえさんが寄り添っている。

関連記事

トピックス

記者が発行した卒業証明書と田久保市長(右/時事通信)
《偽造or本物で議論噴出》“黄ばんだ紙”に3つの朱肉…田久保真紀・伊東市長 が見せていた“卒業証書らしき書類”のナゾ
NEWSポストセブン
解散を発表したTOKIO
《国分太一コンプラ違反で解散のTOKIO》山田美保子さんが31年間の活動を振り返る「語り尽くせぬ思い出と感謝がありました」
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(HP/Xより)
田久保眞紀市長の学歴詐称疑惑 伊東市民から出る怒りと呆れ「高卒だっていい、嘘つかなきゃいいんだよ」「これ以上地元が笑いものにされるのは勘弁」
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《女優・遠野なぎこのマンションで遺体発見》近隣住民は「強烈な消毒液の匂いが漂ってきた」「ポストが郵便物でパンパンで」…関係者は「本人と連絡が取れていない」
NEWSポストセブン
JESEA主席研究員兼最高技術責任者で中国人研究者の郭広猛博士
【MEGA地震予測・異常変動全国MAP】「箱根で見られた“急激に隆起”の兆候」「根室半島から釧路を含む広範囲で大きく沈降」…5つの警戒ゾーン
週刊ポスト
盟友である鈴木容疑者(左・時事通信)への想いを語ったマツコ
《オンカジ賭博で逮捕のフジ・鈴木容疑者》「善貴は本当の大バカ者よ」マツコ・デラックスが語った“盟友への想い”「借金返済できたと思ってた…」
NEWSポストセブン
モンゴルを訪問される予定の雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、「灼熱のモンゴル8日間」断行のご覚悟 主治医とともに18年ぶりの雪辱、現地では角界のヒーローたちがお出迎えか 
女性セブン
米田
《チューハイ2本を万引きで逮捕された球界“レジェンド”が独占告白》「スリルがあったね」「棚に返せなかった…」米田哲也氏が明かした当日の心境
週刊ポスト
佐々木希と渡部建
《六本木ヒルズ・多目的トイレ5年後の現在》佐々木希が覚悟の不倫振り返り…“復活”目前の渡部建が世間を震撼させた“現場”の動線
NEWSポストセブン
東川千愛礼(ちあら・19)さんの知人らからあがる悲しみの声。安藤陸人容疑者(20)の動機はまだわからないままだ
「『20歳になったらまた会おうね』って約束したのに…」“活発で愛される女性”だった東川千愛礼さんの“変わらぬ人物像”と安藤陸人容疑者の「異変」《豊田市19歳女性殺害》
NEWSポストセブン
たつき諒著『私が見た未来 完全版』と角氏
《7月5日大災害説に気象庁もデマ認定》太陽フレア最大化、ポピ族の隕石予言まで…オカルト研究家が強調する“その日”の冷静な過ごし方「ぜひ、予言が外れる選択肢を残してほしい」
NEWSポストセブン
大阪・関西万博で、あられもない姿をする女性インフルエンサーが現れた(Xより)
《万博会場で赤い下着で迷惑行為か》「セクシーポーズのカンガルー、発見っ」女性インフルエンサーの行為が世界中に発信 協会は「投稿を認識していない」
NEWSポストセブン