また、平成に入った1989年には武田久美子の貝殻ビキニが話題になった。撮影者の渡辺達生氏は、手で胸を隠すことに見飽きて、試行錯誤の結果として貝殻を使ったと後述している。
1990年代に、かとうれいこや細川ふみえ、C.C.ガールズ、ギリギリガールズなどのグラビアアイドルが多数出現。ようやく写真週刊誌に1997年頃から『手ブラ』という見出しが登場する。
「1980年代までアイドルは歌がメインで水着グラビアはスタンダードなものでした。1990年代、グラビアアイドルがジャンルとして確立され、アイドルでありながら水着以上ヌード未満の過激さを端的に示した言葉が『手ブラ』だったのです」(太田氏)
取材・文■岡野誠
※週刊ポスト2017年11月24日号