「歌舞伎役者に嫁いだ妻は、実家との間に距離を置くのが通常です。『父』『母』といえば嫁ぎ先の両親のことで、『義父』『義母』という表現はしません。心身共に、その家の人間になるわけです。ですが、麻耶さんの場合は、麻央さんのがん闘病という緊急の事態の中で、成田屋と密着した時間を過ごしてきました。そして、麻央さんが亡くなってからもその状態が続いています。
もし海老蔵さんが麻耶さんと再婚するなら、その距離感は問題になりません。しかし、海老蔵さんにその気がないなら、“ではいい加減、麻耶さんとの関係を考え直しなさい”という指摘が、ご贔屓筋から上がってしまいます」(別の歌舞伎関係者)
これが、海老蔵がもっとも懸念していることだという。
「麻耶さんのブログを見てもわかりますが、姪甥とのかかわりを毎日のように自分の子供のように綴っていて、ちょっと度を越えているように映ります。力になっているのはわかりますが、たとえば海老蔵さんの妹さんももちろん麗禾ちゃん、勸玄くんとの交流がありますが、表にアピールすることはないですからね。
ただ、海老蔵さんとすればもう少し距離を置いてほしいというようなことを言って麻耶さんの心のバランスが壊れてしまったら、と心配する気持ちが強いようです。最愛の妹の麻央さんを亡くした今、麻耶さんにとって、姪と甥は人生のすべてのようで、2人の行事以外は自宅との往復というような生活ですから、もしかかわりがなくなると…。海老蔵さんもいつまでもこの状態だとつらいと思います」(前出・歌舞伎関係者)
麻央さんの死の2か月後、海老蔵は子供たちや友人を連れ立って、ハワイ旅行に出かけた。そこには、麻耶と彼女の母も招待していた。
「子供たちのためが半分、そして麻耶さんのためも半分あったそうです。一つの区切りとして、もっと外へ目を向けてほしいという思いだったそうですが、麻耶さんとしては“家族”への思いが強まってしまったみたいですね」(前出・歌舞伎関係者)
海老蔵のやさしさと麻耶の思い。区切りをつけられる日はくるのか。
※女性セブン2017年11月30日・12月7日号