その候補に、前述した旧高松宮邸に加え、秋篠宮邸に隣接し眞子さまと小室圭さんが結婚内定会見を行った「赤坂東邸」、両陛下や皇太子ご一家の静養の際に使われる3つの御用邸のうち、葉山御用邸の名前があがっているという。
「近代においては前例のない“退位後の両陛下”の生活ですから、慎重な検討が必要です。ですが退位時期が正式に決定していないため、退位にまつわる一切の行事の予算がまだ決まっていないんです。そのため、いくつか想定して準備が進められている一方、具体的な引っ越しや改築、改装といった計画は立てられないのが現状です」(前出・宮内庁関係者)
◆関西からも両陛下の居住・滞在地に名乗り
今年6月、京都の地域政党『京都党』が、退位後の陛下に京都居住を願う署名活動を行い、1万人以上の署名を集めたことを発表した。
同時期に奈良の荒井正吾県知事も、両陛下が滞在される「離宮」の建造の検討を指示したと明らかにした。
「京都も奈良も、かつて天皇の住まいがあった場所。特に京都には、平安時代から明治維新まで歴代の天皇が居住しました。“東京の皇居に出張されているだけだ”という考え方まであります。ゆかりの深い場所だけに、“重責を終えられた両陛下に、ゆっくり過ごしていただきたい”という思いがあるようです。
また、黒田清子さん(紀宮さま)が今年伊勢神宮の祭主になったことで、この先頻繁に三重県を訪れることになります。そのとき、両親である両陛下が京都にいらっしゃれば、少し足を延ばせばお会いになれるという考えもあったようです」(皇室記者)
※女性セブン2017年11月30日・12月7日号