実は各局の編成マンやプロデューサー陣は、この結果をけっこう気にしている。昨年、「次回も水卜が1位になり、“殿堂入り”が確実だと思いますが、ウチはその次が居ないんです」と嘆いていたのは日テレの某プロデューサーだ。

 確かに、そうかもしれない。現在、日テレでは、帯番組も人気バラエティー番組もミトちゃんに集中してしまっている。しかも彼女は“庶民派”“大食い”という、近年の女子アナブームの中では異質なタイプ。似たようなタイプで“次”を探そうとするのは極めて困難だろう。かと言って、かつての葉山エレーヌ、宮崎宣子、脊山麻理子…といった正反対なタイプは育てきれなかったという印象だ。

 いま、全国のテレビ局には女性アイドルのような女子アナだらけで、近年の日テレも同じ。モデルやタレント出身の女子アナは即戦力にはなるだろうが、タイプが似すぎているのが視聴者にとっては少々つまらない。そういえば、乃木坂46の元メンバーに内定が出たとか出ないとか。果たして視聴者は、どう見るだろうか。

 今回のオリコン調べによる「~ランキング」を見る限り、視聴者は、高いアナウンス力、立場をわきまえた仕切り、そして華もあるという女子アナを好んでいるように思う。この「華がある」というのは、ただキレイというのではなく、ミトちゃんや有働アナ、真麻のように、超美人タイプとは言えないがチャンネルが留まる理由があるということ。

 この文脈でいうと、私は日テレの笹崎里菜アナは「悪くない」と、かねがね思っているのである。

 御存知のように笹崎アナは入社前、すったもんだがあり、そのせいで、件の文春の「嫌いな女子アナランキング」の上位に名を連ねているのだが、理由にあるのは、件の“すったもんだ”の感想ばかり。ちゃんとテレビを見ている人たちは、もっと寛大だし、出役のいいところを常に探そうとしているハズ。逆に、「嫌い」に投票した人が彼女の出演番組をちゃんと見ているとはとても思えない。

 たとえば『Oha!4 NEWS LIVE』。笹崎アナは今年4月から水曜と木曜のメインキャスターを務めている。

 並びはセント・フォース所属の小菅晴香、同・気象予報士の榊菜美、同・内田敦子、同・中川絵美里ら。似たタイプばかりのセント・フォース軍団のセンターで、明らかに異なる雰囲気を醸し出している笹崎アナは、ちゃんと“メイン”の顔をしているのだ。

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