麻生氏に“賞賛”されているペジコンが、これまでNEDOから受け取った助成金はプロジェクト5件、約35億円にものぼる。ここでも「モリカケ問題」と同じく、安倍政権に近いところにカネが動くという構図が指摘される。元経産官僚でかつてNEDOの担当課長だった古賀茂明氏が言う。
「元NEDOの担当課長としては、“こんなベンチャーに35億円は随分出したな”というのが率直な感想です。霞が関では財務大臣が国会で名前を出すほどの企業だから、忖度があったのでは? と見るのが当然。今後、地検の捜査で今回の助成金決定の経緯はもちろん、他の助成金はどうだったのか、という点も調べられるかもしれません」
税金が不潔な使われ方をしていれば、ますます国民の怒りは収まらない。
※週刊ポスト2017年12月22日号