もうひとり今年注目したい「王子様」は、健太郎。彼は昨年、戦国時代にタイムスリップした女子高生(黒島結菜)が主人公の『アシガール』でヒロインが一目ぼれする若君様で頑張っていた。戦国武将の跡取り息子という役だけに、颯爽と馬で駆け、剣の腕も確かという若君。ヒロインの仕掛けで現代にタイムスリップした際には、鎧兜から高校の制服に着替え、道を歩いただけで女子たちにキャーキャー騒がれるほどの王子様ぶりを見せた。
放送中から、若君にキュンとなるファンが急増、最終回以降「アシガールロス」とまでいわれた。確かに私も近年、一番のティーンエイジャーラブコメだったと思う。その健太郎は、いじめられっこが暴走族の総長になるという映画『デメキン』に主演。
王子様イメージは木端微塵!?…と思ったところ、今年『相棒16 元旦スペシャル』で、発砲事件とサイバーテロという難事件のカギを握る高校生役で出演。水谷豊、反町隆史らベテラン陣を翻弄している。事務所公式ホームページによれば、1997年生まれの健太郎の特技は「バスケットボール、応援」だという。応援!? 応援団系ということでしょうか。さらに趣味は「スノーボード、人間観察」。若くして人間観察が趣味だったとは。なかなかに奥深い王子である。
心ときめく存在はテレビにとっては重要だ。ここしばらく王子様が出てくるようなピカピカラブストーリーがなかなか出ていない。今年あたり、そろそろあってもいいという気がする。