「撮影の前には必ず本人に会い、信頼関係を築いてから写真集を作ります。だから僕の写真集はそんなに多くありません。女優さんや歌手が、写真集など体当たりの撮影に挑戦するときは、その人にとっての転機なんです。その気持ちをどう汲み取るかというのが大事だと思います」
同じく被写体の転機を写真に収めたのが、今回写真で紹介している姿月あさとの写真集『CAPPUCCINO』だった。男役を務めた宝塚を2000年に退団した翌年に発売された。
「立ち姿がすっきりと美しかった。これまでは女性らしさを消そうとして生活していたと思いますので、彼女の地の部分を引き出す“情感”の撮影には苦労しましたね」
※週刊ポスト2018年3月2日号