芸能

海老蔵、しのぶ、小林幸子…さだまさしの歌詞に救われる人々

海老蔵を始め多くの著名人がさだを慕う理由

《私の家に バレンタインに 花束が届いた 最初は何方からかは 分かりませんでした》──。バレンタインデー、市川海老蔵(40才)の元に大輪のバラの花束が贈られた。その送り主はさだまさし(65才)だった。

「昨年、素敵なバレンタインデーになるようにと、さださんは小林麻央さん(享年34)にバラの花束を贈っていたんです。その同じ花束を今年は海老蔵さんに贈っていたんですね…。さださんは麻央さんの高校の大先輩です。闘病中、さださんから手紙をもらったこともあったようで、麻央さんはその言葉で闘病に前向きになれ、“病気になってしまった自分を少し許してあげられた”とも言っていました」(麻央さんの知人)

 さだの心遣いに海老蔵は涙を流したという。そんな心遣いの人だからか、さだに助けられたという人は多い。

 大竹しのぶ(60才)もその1人。ある雑誌のインタビューでは、《さださんのコンサートに行くと必ず、明日からちゃんと生きてこうって元気になってるんです。難病で死んじゃう役をしたとき、死ぬ前に話したい人はと考えるとさださんしかいなくて、“私もうすぐ死ぬからお別れのご挨拶を”って電話したことも》と言い、失恋するたびに、さだの楽屋に行ってわんわん泣いてなぐさめてもらっていたという。

 小林幸子(64才)はさだを“あにい”と慕い、事務所トラブルの影響で歌手生命の危機に陥ったとき、手を差し伸べてくれたと明かしている。

《留守電に“あにい、助けて!”とだけ入れると、すぐに“どうした?”と電話をくれて。ボロボロ泣きながら事情を話すと、すべてを察し『茨の木』を作ってくれたんです》

 森山直太朗(41才)もさだに救われたという。2008年に発売した『生きてることが辛いなら』が“自殺を助長している”とバッシングを受けたときだった。

「“負けるな! これくらいなんでもない。お前は正しいんだから、胸張ってやれよ!”と電話をくれたそうです。さださん自身、『関白宣言』が女性蔑視と言われたり、歌詞が炎上して大変な目にあったことがあるからこそ、森山さんの気持ちがわかり、いてもたってもいられずに連絡したんでしょうね」(芸能関係者)

 さだの言葉や歌詞が人生に影響したという声も少なくない。デビュー40周年記念に500曲を超える楽曲の中からファン投票を行ったが、1位は『主人公』、2位が『風に立つライオン』、3位『奇跡~大きな愛のように~』と続いた。

「さださんは10代でバイオリニストになる夢をあきらめ、20代のときには監督主演した映画で28億円の負債を抱えたりと、挫折や試練を味わってきた人。彼が歌詞のひと言、ひとフレーズにこだわり悩みぬいて作り上げるのは、人の縁や言葉の大切さをわかっているからこそでしょう。彼の歌には、つい自分を重ね合わせてしまうようなストーリーがあり胸に響くんです」(音楽関係者)

 2001年、暴行殺人事件を起こした主犯格の少年2人への判決公判で、裁判官が交通死亡事故を起こしたやさしい男の償いの日々を描いた、さだの『償い』の歌詞を引用して説諭したことが話題となった。

 さだの思い、言葉は、私たちの心を揺さぶり続ける。

※女性セブン2018年3月8日号

関連記事

トピックス

和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
「プラトニックな関係ならいいよ」和久井被告(52)が告白したキャバクラ経営被害女性からの“返答” 月収20〜30万円、実家暮らしの被告人が「結婚を疑わなかった理由」【新宿タワマン殺人・公判】
NEWSポストセブン
松竹芸能所属時のよゐこ宣材写真(事務所HPより)
《「よゐこ」の現在》濱口優は独立後『ノンストップ!』レギュラー終了でYouTubeにシフト…事務所残留の有野晋哉は地上波で新番組スタート
NEWSポストセブン
山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
犯人の顔はなぜ危険人物に見えるのか(写真提供/イメージマート)
元刑事が語る“被疑者の顔” 「殺人事件を起こした犯人は”独特の目“をしているからすぐにわかる」その顔つきが変わる瞬間
NEWSポストセブン
早朝のJR埼京線で事件は起きた(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」に切実訴え》早朝のJR埼京線で「痴漢なんてやっていません」一貫して否認する依頼者…警察官が冷たく言い放った一言
NEWSポストセブン
降谷健志の不倫離婚から1年半
《降谷健志の不倫離婚から1年半の現在》MEGUMIが「古谷姓」を名乗り続ける理由、「役者の仕事が無く悩んでいた時期に…」グラドルからブルーリボン女優への転身
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《前所属事務所代表も困惑》遠野なぎこの安否がわからない…「親族にも電話が繋がらない」「警察から連絡はない」遺体が発見された部屋は「近いうちに特殊清掃が入る予定」
NEWSポストセブン
放送作家でコラムニストの山田美保子さんが、さまざまな障壁を乗り越えてきた女性たちについて綴る
《佐々木希が渡部建の騒動への思いをストレートに吐露》安達祐実、梅宮アンナ、加藤綾菜…いろいろあっても流されず、自分で選択してきた女性たちの強さ
女性セブン
(イメージ、GFdays/イメージマート)
《「歌舞伎町弁護士」が見た恐怖事例》「1億5000万円を食い物に」地主の息子がガールズバーで盛られた「睡眠薬入りカクテル」
NEWSポストセブン