近年、医療技術革新によって、病気を見つける精度の高い新たな検査が続々と受けられるようになっている。内視鏡やPET(陽電子放射断層撮影装置)といった検査機器の進化や、血液検査、医療ビッグデータやAI(人工知能)の活用などによって、様々な病気を特定できるようになった。
こうした最新検査は人間ドックの基本検査項目には含まれない。受けられる場合でも、オプションで追加料金を支払う必要がある。
「これらの検査が人間ドックの基本項目に組み込まれるまでには、大規模な試験が必要になって何十年もかかってしまう。残りの人生を考えれば、高齢者にはそれを待っている時間はありません。自ら進んで自分に適した検査法を“選ぶ”必要があるのです」(同前)
※週刊ポスト2018年3月23・30日号