宿泊施設や移動時間、早朝もあれば深夜もあるロケスケジュール含め、ある意味失礼すぎる内容に「ありえないわ」などと言いつつ、実はデヴィ夫人が番組に対してもっとも怒っているのは「私が素晴らしいと思うところは全部カットされる」というもの。件の『1周回って〜』でもスタッフが昨今のデヴィ夫人のバラエティー番組での映像を孫のキラン君に見せた際、「なんで、これ?」「もっと(活躍した、面白い映像が)あったでしょう?」と御立腹だった。。
なんでもやってくれるのに、見る者に、いわゆるイタさや安売り感を抱かせない。ロケ先で髪やメイクが乱れても、そこに「NG」とは言わないデヴィ夫人。共演者が気を付けなければならないのは唯一、「デヴィ夫人」「夫人」という呼び方を徹底することぐらいだろうか。
ロケ先や本番中にスタッフが用意する食べ物についても、うるさいことを一切言わないデヴィ夫人。『エクスプレス』のコメンテーター時代、早朝番組ということでメイク室に用意されていた社食のスタッフさん作のサンドイッチを「もっとも召し上がっていたのはデヴィ夫人だった」と聞いたことがある。食べられるときに食べておく…という多忙な人ならではの考え方なのか、それとも「残してはもったいない」という“世代”ならではのことなのか。番組デスクやメイクさんら女性スタッフの多くがフツーのサンドイッチを「よく食べる」デヴィ夫人に感動しきりだった。
反面、毎晩宴席などでシャンパンを1本空けるというデヴィ夫人の健康面を心配する医師の声もあるが、やや深刻なのは血管の硬化のみで、骨密度も筋肉量も20〜30才は若く、80才を目前にして「歯が28本、全部あるのはすごいこと」と『1周回って〜』で検診した歯科医師が仰天していた。
実は筆者も出演する21日(水)オンエア予定の『ビビット』(TBS系)「芸能座談会2018春」にも参加しているデヴィ夫人。驚いたのは全ての芸能情報の詳細を事細かに知っていることだった。曰く「新聞記事はすべて読んでいるので」と。
思えば「いつも一生懸命」「番組のことを考えてくれている」「偉ぶらない」などといった、お呼びがかかりやすいタレントの長所とデヴィ夫人のそれとは酷似している。が、頭にはすべて「セレブなのに」が付く。若者を中心に好感度も急上昇。4月初旬に向けてデヴィ夫人をテレビで見る機会はさらに増えるに違いない。