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暴力行為の貴公俊 “イライラ環境”は貴乃花の乱に連なる

処分を待つ貴公俊(共同通信社)

 貴乃花部屋に所属する貴公俊(たかよしとし・十両14)による付け人への暴力行為が春場所の中日(3月18日)に発覚した後、後援会関係者は眉をひそめてこう話した。

「やはり起きてしまった。一門の他の部屋から付け人を借りられていれば、防げたかもしれないが……」

 場所前から貴乃花部屋には「付け人不足」が懸念されていた。部屋頭の貴景勝(前頭3)、今場所から土俵に復帰した貴ノ岩(十両12)に加え、貴源治(十両10)、そして新十両の貴公俊と、関取が4人になったことで生じた問題だった。

「本来、幕内力士には最低3人、十両には2人は付け人が必要。つまり貴乃花部屋に付け人は最低でも9人いないと回らないのに、関取4人と3月に入ったばかりの新弟子1人を除くと、力士が5人しかいない。全く手が足りなかった」(同前)

 場所直前までそう心配されていたことは本誌・週刊ポスト前号でも触れたが、結局そのまま本場所を迎え、貴乃花部屋は幕内の貴景勝に付け人を2人、十両3人には付け人を1人ずつ配す態勢で春場所に臨んでいた。

「十両の3力士はいずれも下位の番付。付け人は、関取が土俵入りを終えて支度部屋に戻ったらすぐに化粧まわしを外し、締め込みに変える手伝いをしなくてはならない。他にも入場のタイミングを関取に知らせたり、化粧まわしを明け荷にしまったりとてんてこ舞いの状況になっていた。十両3人が東西どちらかの支度部屋に固まっている日は、付け人3人で協力し合うこともできるが、貴公俊が問題を起こした中日は貴ノ岩が西の支度部屋に、貴公俊と貴源治が東の支度部屋に分かれていた」(同前)

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