国際情報

中国の王毅外相 「精日分子」激怒パフォーマンスの背景

王毅外相が激怒したワケは…(EPA=時事)

 中国の王毅外相は全国人民代表大会(全人代=国会に相当)期間中の記者会見で、旧日本軍の軍服を着たコスプレ姿で写真を撮り、SNSに投稿していた中国人男性らについて「中国人のくずだ」と述べて激昂するワンシーンがあった。

 王毅氏は日本通で、駐日本中国大使を歴任するなど中国外務省のいわゆる“ジャパンスクール”だが、近年、日中両国の対立関係が続いただけに、日本に関しては取り立てて厳しい態度をとってきた。そんな同氏が激怒してそのまま記者会見を中座してしまうのは初めて。

 その態度にネット上では「王氏は中国では最高の日本通だけに、日本には厳しい習近平指導部の目を気にして、保身を図るため、わざとらしいパフォーマンスをしているだけ」や、「中国人ならば、日本軍の軍服コスプレに激怒するのは当たり前」との相対立する声が寄せられている。

 王氏を激怒させたのは23番目の質問だった。

「外相、外相! ここのところ『精日分子』が民族の最低ラインを越えた挑発を行なっていることを、あなたはどう見ていますか?」

 この質問中の「精日」とは“精神日本人”のことで、自らの行動や思想などにおいて、日本人であるとみなしている中国人のことだ。「精神が日本化した輩(やから)」という意味である。

 この質問をしたのは南京に本社がある「現代快報」の記者。南京市では日中戦争時代、「南京大虐殺」が起き、中国人約30万人が殺害されたと中国側は主張している。

関連記事

トピックス

高市早苗首相(時事通信フォト)
《日中外交で露呈》安倍元首相にあって高市首相になかったもの…親中派不在で盛り上がる自民党内「支持率はもっと上がる」
NEWSポストセブン
阿部なつき(C)Go Nagai/Dynamic Planning‐DMM
“令和の峰不二子”こと9頭身グラドル・阿部なつき「リアル・キューティーハニー」に挑戦の心境語る 「明るくて素直でポジティブなところと、お尻が小さめなところが似てるかも」
週刊ポスト
高市早苗首相の「台湾有事」発言以降、日中関係の悪化が止まらない(時事通信フォト)
「現地の中国人たちは冷めて見ている人がほとんど」日中関係に緊張高まるも…日本人駐在員が明かしたリアルな反応
NEWSポストセブン
大谷翔平が次のWBC出場へ 真美子さんの帰国は実現するのか(左・時事通信フォト)
《大谷翔平選手交えたLINEグループでやりとりも》真美子さん、産後対面できていないラガーマン兄は九州に…日本帰国のタイミングは
NEWSポストセブン
11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(現場写真/読者提供)
【“分厚い黒ジャケット男” の映像入手】「AED持ってきて!」2人死亡・足立暴走男が犯行直前に見せた“奇妙な”行動
NEWSポストセブン
10月22日、殺人未遂の疑いで東京都練馬区の国家公務員・大津陽一郎容疑者(43)が逮捕された(時事通信フォト/共同通信)
《赤坂ライブハウス刺傷》「2~3日帰らないときもあったみたいだけど…」家族思いの妻子もち自衛官がなぜ”待ち伏せ犯行”…、親族が語る容疑者の人物像とは
NEWSポストセブン
ミセス・若井(左、Xより)との“通い愛”を報じられたNiziUのNINA(右、Instagramより)
《ミセス若井と“通い愛”》「嫌なことや、聞きたくないことも入ってきた」NiziU・NINAが涙ながらに吐露した“苦悩”、前向きに披露した「きっかけになったギター演奏」
NEWSポストセブン
「ラオ・シルク・レジデンス」を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
「華やかさと品の良さが絶妙」愛子さま、淡いラベンダーのワンピにピンクのボレロでフェミニンなコーデ
NEWSポストセブン
クマ被害で亡くなった笹崎勝巳さん(左・撮影/山口比佐夫、右・AFP=時事)
《笹崎勝巳レフェリー追悼》プロレス仲間たちと家族で送った葬儀「奥さんやお子さんも気丈に対応されていました」、クマ襲撃の現場となった温泉施設は営業再開
NEWSポストセブン
役者でタレントの山口良一さん
《笑福亭笑瓶さんらいなくなりリポーターが2人に激減》30年以上続く長寿番組『噂の!東京マガジン』存続危機を乗り越えた“楽屋会議”「全員でBSに行きましょう」
NEWSポストセブン
11月16日にチャリティーイベントを開催した前田健太投手(Instagramより)
《いろんな裏切りもありました…》前田健太投手の妻・早穂夫人が明かした「交渉に同席」、氷室京介、B’z松本孝弘の妻との華麗なる交友関係
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)
《1日で1000人以上と関係を持った》金髪美女インフルエンサーが予告した過激ファンサービス… “唾液の入った大量の小瓶”を配るプランも【オーストラリアで抗議活動】
NEWSポストセブン