「確かに今は昔に比べて親と子供が扱いにくく仕事量も多い。だけど卒業式で子供たちが『先生ありがとう』『先生のおかげで夢ができた』と泣いてくれると、やっぱり頑張ろうと奮い立ちます。これからも形はどうなっても“部活的”な活動にかかわりたいですね」
今回、部活の廃止を決定した河村たかし名古屋市長は、今後の部活動の在り方についてこう述べる。
「子供さんの教育に関する大事なことだで、教育委員会だけじゃなくて、保護者や地域の皆様と相談しながら、これからようけ検討して参ります。教員が学校で指導する形でなく、外部のさまざまなかたにかかわってもらって、新しい形で活動ができるようにしないかん。これはいわば、“部活動の民営化”だがや」
河村市長の考えに親野氏も賛同する。
「教員から悲鳴が上がっているなか、現状の部活動は限界にきていることも事実。外部指導員を雇う、民間やNPOなどの学校とは別組織を活用する等、教員に依存せずに、子供たちにスポーツや芸術を学ぶ場を提供できる新しい形を模索すべきです」
変化のときを迎えている部活動。この動きは少しずつだが、全国へと広がっている。たとえば、「バブリーダンス」で一世を風靡した大阪府立登美丘高校は、顧問の先生のほかに卒業生のOGをコーチとして迎え入れている。
先生も生徒も、楽しく、熱意を持って部活動ができる方法がきっとあるはずだ。
※女性セブン2018年4月19日号