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3つの山口組問題、9月以降に分裂後最大級の抗争勃発の懸念

「神戸山口組の中核組織であり戦闘部隊の山健組で、四代目である井上邦雄組長から中田広志五代目(現若頭)体制への移行が近いと見られている。それを見越して、六代目山口組は移籍の期限を設定し、新体制に不満を持つ古参幹部らの離脱に拍車をかけようということじゃないか」(同前)

 ヤクザ組織のトップの交代はほぼ例外なく揉める。一般企業の社長交代といささか事情が異なるのは、これまで同列、格下の位置にいた新親分に絶対服従を誓い、新たな盃を結び直す必要があることだ。誰を選んでも調整は難航し、あんなヤツの盃は受けられないと組織を離れる人間が出る。

「新しい盃を結ぶということは、前親分との間の“親子盃”を水にするということ。親が黒と言えば白も黒になるほど絶対視される盃がなくなるため離反が生まれやすい」(同前)

 神戸山口組や任侠山口組側の組員たちは「分裂当初ならともかく、いまさら戻っても冷飯を食わされるだけ」(神戸山口組系組長)と取り付く島もないが、早速、古参幹部が山健組を離脱したという噂も流れた。

 再起動した山口組抗争は一気にヒートアップするかもしれない。

●取材・文/鈴木智彦(フリーライター)

※週刊ポスト2018年5月18日号

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