「どの本も、それぞれ医師の専門や対象とする読者層が異なっている。抗加齢医学を専門としている私なら高齢者が健康で若々しくあるための食事を勧めますし、糖尿病専門医なら血糖値を上げない食事、副腎外来の専門医なら疲れにくい食事、大学病院の教授なら国内外の論文に基づく食事法を紹介するでしょう。食事を考えるうえで重要なのは自分の年齢や体調に合わせて“カスタマイズ”すること。情報の取捨選択が肝要です」
「究極」が上か「最強」が上か──と決めつけず、それが「誰のため」に書かれているのかを確かめることが健康への近道なのだ。
※週刊ポスト2018年6月22日号