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高須院長 米朝会談を分析「トランプは損得で動いた」

米朝会談を高須院長が分析「まあ、こんなもんだ」

 高須クリニックの高須克弥院長が世の中の様々な話題に対して、自由気ままに提言するシリーズ企画「かっちゃんに訊け!!」。今回は、米朝首脳会談についてうかがいました。

 * * *
──ついに6月12日に、アメリカのトランプ大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長との米朝首脳会談がシンガポールで開催されました。

高須:ここにくるまで、駆け引きというか、北朝鮮側が“ダメ元”でゴネてみたというか、いろいろあったけど、ひとまず一歩進んだという感じだね。

──トランプ大統領と金正恩委員長は会談後、共同声明に署名しましたが、そこには北朝鮮の完全非核化についての合意はありませんでした。

高須:米朝会談が実現したというだけで、実際問題としては何も決まっていないわけだ。一応、トランプ大統領は金正恩に完全な非核化を約束させたということになっているけど、共同声明に入っていないのであれば、そんなもの何もないのと同じ。そもそも、北朝鮮は今回初めて国際舞台に出てきたようなものだ。つまり、北朝鮮には信用というものが一切ない状態なんだよ。口約束なんて信じられるわけがない。よっぽど具体的に話が進み出さない限りは、疑ってかかるべきだと思うね。

──もうちょっと具体的な成果が欲しかったような気もしますが…。

高須:まあ、初めての米朝会談なわけだから、そこは仕方ないところもあると思う。金正恩だって、本格的な国際舞台に出てくるのが初めてで、ものすごく緊張していたと思うけど、意外と上手くやったほうじゃないの? ヘタ打って、取り返しのつかないようなことにならなかっただけでも、マシだったのかもね(笑い)。

 そもそもトランプ大統領だって、今回の会談をアメリカ国内の11月の中間選挙のために利用している側面もあるんだよ。北朝鮮の非核化をガチで狙いに行って、どっちに転ぶかわからない危険な会談をするよりは、史上初の米朝会談という快挙をアメリカ国内にアピールすることで、支持率を上げたかった。交渉が決裂したらすべてがおじゃんだからね。トランプ大統領も安全策を狙っていったのは間違いない。

 そういう意味では今回の会談はただ単に「実現したことに意義がある」といったようなものなんだろうね。拍子抜けの部分もあるけど、まあ、こんなもんだ。

──その一方でトランプ大統領は、北朝鮮に対する安全の保証を与えると約束しています。

高須:その点については、金正恩側が優位に事を進めた印象だね。でも、トランプ大統領はビジネスマンだから。勝ち負けで考える部分もあれば、そこを度外視して損得で考えている部分もある。北朝鮮への圧力を強めるより、弱めたほうが得だという計算があったんだろうね。

──そして、トランプ大統領は米韓合同演習の中止を表明しました。

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