「だからこそメンタルトレーニングを続けてきたし、前向きな気持ちを常に持つように鼓舞してきました。しかし、指導する立場ではいつもポジティブというわけにはいきません。精神論を受けつけない子供もいるので、具体的にどうすべきかを論理的に説く。冷静で沈着な一面もあるんですよ(笑い)」
気さくで旺盛なサービス精神は期待を裏切らない。どんなポーズにもふたつ返事で応えてくれる。
「自慢じゃないけど、人を盛り上げる才能は誰にも負けない」
●まつおか・しゅうぞう/1967年、東京都生まれ。10歳から本格的にテニスを始め、1986年にプロ転向。1992年には、シングルで当時日本人最高位の世界ランキング46位を記録。1995年、ウィンブルドン世界選手権で日本人男子として62年ぶりにベスト8に進出するなど、日本を代表するプロテニスプレーヤーとして活躍。現在はジュニア育成とテニス界の発展のために力を尽くす一方、『報道ステーション』(テレビ朝日系)など、メディアでも幅広く活躍中。
■撮影/平郡政宏、取材・文/大西展子
※週刊ポスト2018年6月29日号