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2018.06.19 07:00  週刊ポスト

樹木希林 役者やろうっていう気はまるでありませんでした

文学座の研究所では何を学んだ?

 映画史・時代劇研究家の春日太一氏がつづった週刊ポスト連載『役者は言葉でできている』。今回は、出演映画『万引き家族』『モリのいる場所』が公開中の女優・樹木希林が、役者としてのスタートを切った文学座研究所で学んだことについて語った言葉をお届けする。

 * * *
 樹木希林は一九六一年に文学座の養成機関である研究所に入所。役者としてスタートを切る。

「私が十八のとき父親が『薬剤師なら夫がいなくても食いっぱぐれがないだろう。店一軒ぐらいなら持たせられる』っていうんで、薬剤師になろうと受験勉強始めたんだけど、数IIと数IIIがさっぱり分からなくてね。

 どうしようかと思っている時に、父親が夕張にいる友達の所に行くというんで一緒に行ったんですよ。それで雪の積もったボタ山で遊んでいたわけ。スキーなんかないから板に乗って滑っていたら、自分の足を折っちゃった。それが二月だったもんで、もう受験ができなくなって。やっても落ちたと思う。

 それで、結果行くところがなくて、どうするかなって。親がいたから生活には困らなかったけど、周りがみんなキラキラ輝いている三月、四月に一人だけ取り残されちゃった。

 その時に文学座、俳優座、民藝の三大劇団が研究生を募集するというので、じゃあ行ってみようかな、と。心が動いたというより、どこかに入らないと取り残されると思った。寂しいなっていう。役者をやろうとか、そんなことは何も考えていない。夕張で足を折っていなかったら、役者にはなっていなかった」

 研究所では役者としての基礎を初めて学ぶことになる。

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