海老沢氏が議長となる評議員会は定員7人で、4人が外部の有識者、残り3人が力士経験者で構成される。今回、池坊氏は議長を外れたものの評議員には残るかたちとなった。
「池坊氏の留任は、議長の立場から八角体制を擁護する徹底した貴乃花批判を展開したという“功績”が認められた格好です。3人の力士経験者も、時津風、出羽海、高砂の各一門出身者に決まり、反主流派である貴乃花親方に近い者はいなくなった」(若手親方の一人)
最高議決機関である評議員会は、理事会から独立した立場で協会運営を監視する役割を担うはずの存在だが、新しいメンバーを見渡しても、協会執行部の“昔からのお友達”が揃ったという印象は拭えない。一連の騒動を経ても“ちょんまげ文化”だけは変わることがない。
※週刊ポスト2018年7月6日号