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2018.07.15 07:00  NEWSポストセブン

韓国のTWICEになぜ日本の女子は夢中になったのか

◆日本を目指すK-POP

 そもそも韓国音楽市場は決して大きくありません。日本レコード協会の発表によれば、2017年の音楽売上を比較すると、卸価格ベースで韓国は4億9400万ドル(約550億円)、日本は27億2700万ドル(約3000億円)。だから韓国の芸能事務所は、より大きな市場である日本での成功を夢見て、わざわざ楽曲を日本語に吹き替えたバージョンや、日本オリジナルの楽曲をレコーディングし、コンサートやメディアインタビューなどの対応に備えて日本語会話のレッスンを怠りません。「日活」(日本活動)と呼ばれるこの市場の制覇を大きな目標として掲げているほどなのです。

 実際、男性グループではドームツアーを展開するBIGBANGや東方神起、BTS(防弾少年団)やCNBLUEなどが稼ぎ頭として日本市場を席巻していますが、女子は10年前の第一期K-POPブームの頃に売れた少女時代やKARA以降、これと言った成功例がありませんでした。ですから、デビュー一年で韓国内トップとなったTWICEが日本市場突破の尖兵に挙げられるのは当然のことです。

 TWICEの日本市場での成功が予見されていたのは、単に彼女たちの勢いが凄かったからだけではありません。9人のメンバーの中には3人の日本人メンバー(モモ〈平井もも〉、ミナ〈名井南〉、サナ〈湊崎紗夏〉)が含まれており、その構成の三分の一が既にジャパニーズグループであるという有利な条件があったからです。特にメインダンサーを務めるモモの切れ味鋭いダンスは、修練度の高いK-POPグループの中でも異彩を放つ存在感があります。また美貌が売りのサナは映画レビューサイトTC Candler制定の「2017世界で最も美しい顔100人」で21位にランクインするなど、キラキラ少女軍団9人の核として多くのファンの支持を得ていたのです。台湾出身の美形メンバー・ツウィも含めて、広くアジア各国にアピールできるメンバーを揃えたTWICEは、実はデビュー当初から日本進出を噂されるほどの国際グループでもあったわけです。

 来日時には、日本人の三人が日本語MCとして多く表に立ちます。兵庫出身のミナ、京都出身のモモ、大阪出身のサナと、三人が全員、関西出身者ということもあって、K-POPアーティストのインタビューであるにもかかわらず関西弁が飛び交う不思議な”バイリンガル”状況が展開されるのも、またTWICEの隠れた魅力の一つと言えましょう。

 さて、今後のTWICEの国内での活動ですが、今年の夏も8月1日(水)公開の映画『センセイ君主』のテーマソング『I WANT YOU BACK』を担当する事になっており、主演の竹内涼真とのコラボダンスビデオは、公開から半月で130万再生超える大注目のMVになっています。(すでに500万回も超えていますし、映画のヒットを後押ししてくれる、化け物じみた宣伝力と言えるでしょう)

 ちなみにこの曲は故マイケル・ジャクソンがかつて所属したジャクソン5の名曲のカバーで、高音部の張りや声量を求められる難曲──早い話がそうそう簡単にクリアできる曲ではありません。にもかかわらず、キュートなダンスと共に、英語原曲を見事に歌いこなしてみせるメインボーカルのジヒョ、ジョンヨンらのポテンシャルの高さは尋常なものではないと言えるでしょう。

 もしかしたら、もう既に彼女たちの視線の彼方には、現在K-POP男性グループBTSが米ビルボードアルバムチャートトップ5入りの大活躍をしているように、アメリカの市場がうっすら見え始めているのかもしれません。

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