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おぎやはぎ「ブステレビ」で感じた本格女性上位時代の幕開け

ブスだって幸せ(イラスト/ヨシムラヒロム)

 ブサイクはエンターテインメントにしやすいが、ブスは難しいと言われる。ところが『おぎやはぎの「ブス」テレビ』(AbemaTV)は番組開始から1年半が経ち、常識を覆しつつある。なぜ「ブス」がテーマでもバラエティ番組として生きながらえているのか、イラストレーターでコラムニストのヨシムラヒロム氏が考えた。

 * * *
 人間関係が最も芳醇な時代は大学生の頃だろう。有象無象の飲み会が開催され“大学生”というだけで、何気無くそこに参加できた。趣味嗜好といった共通点がないまま、どうやって盛り上がっていたのか今となっては謎。ただ大学生ノリというもので全ては流れていったのだろう。

 それは某W大学の飲み会に参加した時のこと……。宴会も中盤となり、席の移動が激しくなった刻。僕と女性の目がふと合った。初対面なので会釈し対面すると女性が口火を切った。

「私、21年間彼氏いないんですよ~!」

 一言目でコレである。面食らった僕は「そうなんですか」と味気ない返答をした。女性の攻勢は続く「だから、最近2次元に彼氏作ったんですよ~!」。

 2次元に萌えるという感性がそもそも僕にはない。「はぁ」と曖昧な言葉と返すと、女性は何故かドヤ顏で「いるんですよね、こーゆーこと言うと引いちゃう人!」とかます。

 かまし合うコミュニケーションを求めているんだ!と察した僕は「いやぁ、けど確かにモテなそうですもんね」とギャグ口調で返す。「アンタに言われたくないわ~!」なんてツッコミを期待したが、女性は想像外の大激怒。「もう帰る! 風呂帰って寝る!(本当に言った)」と離席してしまった。

 その様相に目ざとく気づいたのが女性の友人達。ゾロゾロと集まり、怒り狂う女性を囲み、保護。先ほどのやりとりの話を聞き出し、怒りの連鎖が発生。女性陣は僕を睨みつけ「アンタってホントっ最低」と吐き「帰れ!」と叫んだのだった。

 ちなみに上記の登場人物は全員ブスである。この騒動は全てブスがゆえに巻き起こった悲劇&喜劇だ。

 第一、女性に21年間彼氏がいないのはブスだからだ。

 仮に「私、21年間彼氏いないんですよ~」と美人が言っていたら、僕は「いや、顔カワイイからスグできるしょ!」と素直に返答するだろう。

 ブスゆえにかますコミュニケーションをとる。普通の人はしない。怒りの連鎖しやすさもブスの特徴で、それはもう『ぷよぷよ』ようだ。

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