ビジネス

富裕層にとって「高級納骨堂」がステータスとなる時代に

新宿瑠璃光院

 実家のお墓が維持できない「無縁墓問題」や、都心で入るお墓が見つからない「お墓不足問題」が顕在化している。そうした中で、いま人気を集めているのが「納骨堂」という選択肢だ。かつては「身寄りのないお骨が辿り着く場所」というネガティブな印象を持たれがちだったが、そのイメージはガラリと変化しているという。『いまどきの納骨堂』(小学館刊)を上梓したノンフィクションライターの井上理津子氏が案内する。

 * * *
 近頃、新聞をめくっていると「納骨堂」の広告をやたら見かけるようになった。

〈〇〇駅から徒歩〇分〉
〈天候に左右されず、手ぶらでお参りができる〉

 などのキャッチコピーが目にとまる。この5~6年の間に、都心に新しいスタイルの納骨堂が急増しているという。どうして納骨堂なのか。私は、いくつかの納骨堂に足を運ぶことにした。

 2014年に完成した「新宿瑠璃光院白蓮華堂」は、新宿駅南口から徒歩3分の好立地にある。高層ビルを背景に建つ白亜のビルだ。館内に入り、受付横にあるパネルにICカードをかざすと、8か所ある「参拝ブース」の中から空室が表示される。

 参拝ブースを選び移動すると、「厨子」(骨壺を入れた箱)がベルトコンベアで保管庫から運ばれ、自動で参拝ブースの墓石にセットされる。供花や、火のいらない「電子線香」も用意されているので、手ぶらでお墓参りができる。

関連キーワード

関連記事

トピックス

元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン
日本テレビの杉野真実アナウンサー(本人のインスタグラムより)
【凄いリップサービス】森喜朗元総理が日テレ人気女子アナの結婚披露宴で大放言「ずいぶん政治家も紹介した」
NEWSポストセブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
伊勢ヶ濱部屋に転籍した元白鵬の宮城野親方
元・白鵬の宮城野部屋を伊勢ヶ濱部屋が“吸収”で何が起きる? 二子山部屋の元おかみ・藤田紀子さんが語る「ちゃんこ」「力士が寝る場所」の意外な変化
NEWSポストセブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
今年の1月に50歳を迎えた高橋由美子
《高橋由美子が“抱えられて大泥酔”した歌舞伎町の夜》元正統派アイドルがしなだれ「はしご酒場放浪11時間」介抱する男
NEWSポストセブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
STAP細胞騒動から10年
【全文公開】STAP細胞騒動の小保方晴子さん、昨年ひそかに結婚していた お相手は同い年の「最大の理解者」
女性セブン
逮捕された十枝内容疑者
《青森県七戸町で死体遺棄》愛車は「赤いチェイサー」逮捕の運送会社代表、親戚で愛人関係にある女性らと元従業員を……近隣住民が感じた「殺意」
NEWSポストセブン