芸能

『小河ドラマ』はパロディ満載、龍馬がバイトし合コンにも参加

話題を読んでいる『小河ドラマ 龍馬がくる』(公式HPより)

 今年で2回目を迎えるパロディ時代劇『小河ドラマ』。今年は坂本龍馬が題材となり、本家の大河にはない設定で、爆笑をかっさらっている。その見どころについてコラムニストで時代劇研究家のペリー荻野さんが解説する。

 * * *
 今年も『小河ドラマ』がやってきた!しかも、15日からは渋谷で劇場公開! すごいぜ、小河ドラマ!…ひとりで興奮してすみません。

『大河ドラマ 西郷どん』が悲劇的な結末を迎える直前のこのタイミングに、同じ幕末を扱った『小河ドラマ 龍馬がくる』が関西テレビの深夜枠で放送され、ディレクターズカット版を渋谷ユーロスペースで公開、年末30日にはCS時代劇専門チャンネルで一挙放送になるということでこっそり(?)話題になっている。

 物語は、ドラマで坂本龍馬を演じることになった武田鉄矢の前にタイムスリップしてきた本物の坂本龍馬(三宅弘城)が現れ、台本に文句をつけ、騒動が巻き起こるというもの。
 
 30分のドラマで連発されるのは、さまざまなパロディや「芸能界あるある」シーン。映画『幕末青春グラフィティRonin 坂本竜馬』に主演、マンガ『お~い!竜馬』の原作を書くなど芸能界随一の龍馬ファンを自負する武田は、龍馬の恋人おりょう役の箭内夢菜に「タカダさん」と呼ばれ、さらに彼女が「龍馬」を「リュウマ」と読んだりしてイライラする。

 さらに本物龍馬に「ダクションどこ?」と聞いて「海援隊ぜよ」と言われると「海援隊はオレがやってんだよ!!」と怒り出すのだ。おまけに剣豪だと思っていた龍馬が実はそうでもなかったり、新選組におびえてただの蕎麦屋のおじさんを張り倒したりと、本物が語る実像はカッコ悪くてがっかり続き。一方で、本物龍馬はところかまわず立ちションし、武田のピンクのジャケットに袴という珍妙な恰好で、「2018年の日本の姿が見たい」とコンビニでバイトを開始。

 スマホを使いこなし、バイト仲間と合コンして大はしゃぎ。ふんどし姿でナイトプールに飛び込み、ビキニ美女に囲まれて、「男は海よりナイトプールぜよ!!」とさっさと現代に適応して絶好調なのである。

関連記事

トピックス

靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン
俳優の仲代達矢さん
【追悼】仲代達矢さんが明かしていた“最大のライバル”の存在 「人の10倍努力」して演劇に人生を捧げた名優の肉声
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト
公金還流疑惑がさらに発覚(藤田文武・日本維新の会共同代表/時事通信フォト)
《新たな公金還流疑惑》「維新の会」大阪市議のデザイン会社に藤田文武・共同代表ら議員が総額984万円発注 藤田氏側は「適法だが今後は発注しない」と回答
週刊ポスト
“反日暴言ネット投稿”で注目を集める中国駐大阪総領事
「汚い首は斬ってやる」発言の中国総領事のSNS暴言癖 かつては民主化運動にも参加したリベラル派が40代でタカ派の戦狼外交官に転向 “柔軟な外交官”の評判も
週刊ポスト
超音波スカルプケアデバイスの「ソノリプロ」。強気の「90日間返金保証」の秘密とは──
超音波スカルプケアデバイス「ソノリプロ」開発者が明かす強気の「90日間全額返金保証」をつけられる理由とは《頭皮の気になる部分をケア》
NEWSポストセブン
三田寛子(時事通信フォト)
「あの嫁は何なんだ」「坊っちゃんが可哀想」三田寛子が過ごした苦労続きの新婚時代…新妻・能條愛未を“全力サポート”する理由
NEWSポストセブン
大相撲九州場所
九州場所「17年連続15日皆勤」の溜席の博多美人はなぜ通い続けられるのか 身支度は大変だが「江戸時代にタイムトリップしているような気持ちになれる」と語る
NEWSポストセブン
初代優勝者がつくったカクテル『鳳鳴(ほうめい)』。SUNTORY WORLD WHISKY「碧Ao」(右)をベースに日本の春を象徴する桜を使用したリキュール「KANADE〈奏〉桜」などが使われている
《“バーテンダーNo.1”が決まる》『サントリー ザ・バーテンダーアワード2025』に込められた未来へ続く「洋酒文化伝承」にかける思い
NEWSポストセブン