しかもネタに詰まると、消えかけた火に薪をくべるかのごとく、新たなトラブルが持ち上がるのも、注目が途切れない理由です。アスリートが現役を退けば、徐々に忘れられるのが常ですが、花田家の場合、金銭問題、不倫疑惑、離婚、相撲協会との悶着、弟子の暴力事件…もはやすべてを思い出すのが不可能なほど、次々と新ネタが登場。しかも、“謎の整体師”、母の紀子さん、紀子さんと熱愛報道のあったピース綾部(祐一)、息子の優一など、ネタが尽きたかと思えば新たな“出演者”が登場し、見る側を飽きさせません。
長寿ドラマ『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系)は、愛憎半ばする親族間のゴタゴタを描いて人気を集めていますが、花田家の人気は、ある意味で“リアル渡鬼”を見ているようなものなのではないでしょうか。『渡鬼』は放送が30年近く続き、出演者のうちの何人かは鬼籍に入りましたが、それでも放送は続いています。今や“リアル渡鬼”と化した花田家も“本家・渡鬼”と同様、まだまだこれからも注目され続けていくことでしょう。