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2019.01.06 07:00  NEWSポストセブン

年末の熱狂と年始の静寂 TVに視聴者惹きつける鍵は“生放送”

 あらためて正月三が日の放送を振り返ると、『しゃべくり007』(日本テレビ系)、『ニンゲン観察バラエティ・モニタリング』(TBS系)、『秘密のケンミンSHOW』(日本テレビ系)、『緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く』(テレビ東京系)、『プレバト!!才能ランキング』(TBS系)、『VS嵐』(フジテレビ系)、『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』(テレビ東京系)など、「構成と予算の計算が立つ」レギュラー番組の特番が多くを占め、『家、ついて行ってイイですか?』(テレビ東京系)以外は生放送パートがありませんでした。

 正月ムードを醸し出す演出こそ加えてはいるものの、視聴者にしてみれば「見慣れた番組」という印象は変わらず、年始ならではの特別感はありません。日中の放送に目を向けても、『アンナチュラル』(TBS系)、『義母と娘のブルース』(TBS系)、『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)、『相棒』(テレビ朝日系)、『HERO』(フジテレビ系)など、長時間に渡るドラマの再放送が目立ちました。

 また、視聴者にとって年始番組の楽しみである“お年玉プレゼント”も、スポンサー頼みのような商品が目立つなど、「正月だから」と大盤振る舞いは難しいようです。

 しかし、生放送がしづらく、人もお金も厳しい、年始番組にも希望がないわけではありません。前述した『芸能人格付けチェック』が評判と視聴率の両方を得たように、「生放送に準じた臨場感や迫力がある」「正月専用の年一特番」を放送すれば多くの人々に見てもらえることが明らかになったのです。

 近年、ライフスタイルの多様化とデジタル機器の普及で、テレビ番組を見る方法や頻度が大きく変わりました。それでも「家族や友人と家でのんびり過ごす」という人が多い年末年始は、テレビ局にとってはチャンスの時期だけに、視聴者を熱狂させる番組が増えることを願っています。

【木村隆志】
コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月20本超のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』などの批評番組に出演。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動している。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』『独身40男の歩き方』など。

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