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青学、中央、日大も なぜ大学は付属・系属校を強化するのか

◆スクールカラーの希薄化への対策

 大学の経営陣が頭を痛めているもう1つの問題が、大学ごとのカラーが鮮明でなくなっていること。私が大学生のころには(数十年も前だが)、こんな言葉があった。

「用心棒にするなら早大生、恋人にするなら慶大生、結婚するなら東大生」

 そのくらい、見れば大学による学生像の違いがハッキリしていたのである。それがいまでは皆併願し、どこのキャンパスに行っても学生の様子はそんなに変わらない。そのぶん当然愛校心も薄れる。創立以来の大学のカラーを維持していくにはどうするか。それも大学の経営陣にとっては大きな課題だった。

 18歳になった高校生を全国から集める大学入試ではこの課題を解決するのは困難である。そこで、若いうちから、幼いうちから愛校心を持った学生を育てるために、中学校、小学校を開校しだしたのである。

【中学校開校】
・1992年/慶応湘南藤沢
・1999年/芝浦工業大学柏
・2000年/立教新座、専修大学松戸
・2007年/東海大学附属高輪台
・2009年/日本大学藤沢、東京農業大学第三
・2010年/早稲田大学高等学院、中央大学附属
・2015年/東洋大学牛久

【小学校開校】
・2002年/早稲田実業初等部
・2013年/慶應義塾横浜初等部
・2015年/日本大学藤沢
・2019年/東京農業大学稲花

 大学入試が大きく変化する時代に備え、下からのパイプを太くしておこうという大学側の狙いが見て取れる。

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