しかし、結果的に不発に終わり、亀山氏も社長を退任した。2017年6月、新たに宮内正喜氏が社長に就任。2018年3月限りで『とんねるずのみなさんのおかげでした』『めちゃ×2イケてるッ!』という長寿番組を終了させるなど、改革を進めた。だが、後続の番組はヒットしていない。宮内社長が着手した報道番組改革も1年で大幅変更となる。
「状況がよくない時に社長になったため、何かを変えないといけないという使命にかられているのでしょう。はたしてそれが功を奏するかどうか」
夜のニュース枠のキャスターに就任する三田友梨佳アナは2011年入社で、早朝の『めざにゅ~』『めざましテレビ』を経て、2015年からは午後帯の『直撃LIVE グッディ!』というワイドショーを担当。本格的なニュース番組は初めての挑戦となる。
「三田アナの起用自体は期待できると思います。もともと、主婦層の見る午後帯のワイドショーよりも、ビジネスマンの見る夜のニュースのほうが合っていたという評価もあります。『グッディ!』で安藤優子キャスターと一緒に仕事をしたことで、勉強になったことも沢山あったでしょう。
あとは、夜のスポーツニュース枠がいつ復活するかに注目したい。フジは『プロ野球ニュース』から中井美穂アナ、『すぽると!』から内田恭子アナや平井理央アナなどの人気女子アナを輩出。人気女子アナが生まれることで、局全体の好調に繋がっていった。現在、宮司愛海アナが週末にスポーツニュース『S-PARK』を担当していますが、これを平日にも放送するという選択肢もあると思います。彼女はフジを背負って立つ可能性のある有望なアナウンサー。月曜から金曜まで毎日出れば、ビジネスマンからの人気も高まる。今、地上波の民放で平日に30分以上のスポーツニュース番組はないので、需要を独り占めできると思います」
背水の陣のフジテレビ。不振から脱出できるか。