芸能

“家売るオンナ”では物語のカギ ドラマの飲食店の役割とは

『家売るオンナの逆襲』に主演する北川景子

 ドラマに必ずと言っていいほど登場するのが飲食店でのシーンだ。その店がドラマで欠かせない場所となることもある。北川景子主演の連続ドラマ『家売るオンナの逆襲』(日本テレビ系)に登場するバーもすっかりお馴染みに。ドラマにおける飲食店の役割について、コラムニストのペリー荻野さんが綴る。

 * * *
 飲食店を制する者がドラマを制する。これは私が勝手に言っている原則だが、『家売るオンナの逆襲』を見ていると、飲食店シーンの重要さがよくわかる。このドラマに出てくる飲食店といえば、ファンにはおなじみの「BARちちんぷいぷい」だ。

 赤・緑・青・黄色の原色しましま模様など70年代風ファッションのこころ(臼田あさ美)が営む「ちちんぷいぷい」は、BARとはいうが、ミラーボールきらきら、昼も営業中で定番はべちゃっとした焼きそば。雰囲気は街のスナックだ。ここは、ここは、主人公の三軒家万智(北川)の勤め先「テーコー不動産」の上司で彼女の夫でもある屋代(仲村トオル)をはじめ、チーフの足立(千葉雄大)、部下の庭野(工藤阿須加)らも入り浸る「心のオアシス」である。

 無表情のまま「私に売れない家は、ありません!!」も「GO!!」と決めセリフを言い放つ三軒家とは対照的に、こころは、悩むテーコー男子たちに「気が優しいのよ」「変わろうとしてるのね、庭野ちゃん」などとほっとする言葉をかける。よく見ると、毎回手書きの「こころごはん」が変わっており、それは「筑前煮」「砂ぎも炒め」「豚の角煮」「おでん」など、胃袋つかみ系の心憎い路線なのだ。男たちは仕事や家庭の愚痴を言っては、「こころちゃん、アレやって」と頼み、マドラーで「ちちんぷいぷい」とおまじないをしてもらって、立ち直る(?)のである。

 また、この店は「事件の現場」にもなる。屋代は、このカウンター席でスーパーの店長(真飛聖)に熱い視線を送られてクラクラ。あわや浮気!?という騒動に。こころは、事件の目撃者であり、観察者となる。「ちちんぷいぷい」は、まさにドラマの中枢といってもいい。(今シーズンは、この店を舞台にしたTikTokのオリジナルCMも放送されている)

 思えば、『相棒』シリーズの「花の里」、まもなく「2」がスタートする『ひよっこ』の洋食店「すずふり亭」、「まんぷく」の喫茶店「パーラー白薔薇」、そして毎年スペシャルが続く長寿シリーズ「渡る世間は鬼ばかり」のラーメン店「幸楽」や和食「おかくら」など、名ドラマには名物飲食店がつきもの。

関連記事

トピックス

虐待があった田川市・松原保育園
《保育士10人が幼児を虐待》「麗奈は家で毎日泣いてた。追い詰められて…」逮捕された女性保育士(25)の夫が訴えた“園の職場環境”「ベテランがみんな辞めて頼れる人がおらんくなった」【福岡県田川市】
NEWSポストセブン
海外セレブの間では「アスレジャー
というファッションジャンルが流行(画像は日本のアスレジャーブランド、RUELLEのInstagramより)
《ぴったりレギンスで街歩き》外国人旅行者の“アスレジャー”ファッションに注意喚起〈多くの国では日常着として定着しているが、日本はそうではない〉
NEWSポストセブン
亡くなったアンナ・ケプラーさん(TikTokより)
巨大クルーズ船で米・チアリーダー(18)が“謎の死”「首を絞められたような2つのアザ」「FBIが捜査状況を明かさず…」《元恋人が証言した“事件の予兆”》
NEWSポストセブン
【複雑極まりない事情】元・貴景勝の湊川親方が常盤山部屋を継承へ 「複数の裏方が別の部屋へ移る」のはなぜ? 力士・スタッフに複数のルーツが混在…出羽海一門による裏方囲い込み説も
【複雑極まりない事情】元・貴景勝の湊川親方が常盤山部屋を継承へ 「複数の裏方が別の部屋へ移る」のはなぜ? 力士・スタッフに複数のルーツが混在…出羽海一門による裏方囲い込み説も
NEWSポストセブン
アスレジャースタイルで渋谷を歩く女性に街頭インタビュー(左はGettyImages、右はインタビューに応じた現役女子大生のユウコさん提供)
「同級生に笑われたこともある」現役女子大生(19)が「全身レギンス姿」で大学に通う理由…「海外ではだらしないとされる体型でも隠すことはない」日本に「アスレジャー」は定着するのか【海外で議論も】
NEWSポストセブン
中山美穂さんが亡くなってから1周忌が経とうとしている
《逝去から1年…いまだに叶わない墓参り》中山美穂さんが苦手にしていた意外な仕事「収録後に泣いて落ち込んでいました…」元事務所社長が明かした素顔
NEWSポストセブン
決定戦で横綱を下した安青錦(写真/JMPA)
【最速大関・安青錦の素顔】ウクライナを離れて3年、なぜ強くなれたのか? 来日に尽力した恩人は「日本人的でシャイなところがあって、真面目で相撲が大好き」、周囲へ感謝を忘れない心構え
週刊ポスト
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)(Instagramより)
《俺のカラダにサインして!》お騒がせ金髪美女インフルエンサー(26)のバスが若い男性グループから襲撃被害、本人不在でも“警備員追加”の大混乱に
NEWSポストセブン
主演映画『TOKYOタクシー』が公開中の木村拓哉
《映画『TOKYOタクシー』も話題》“キムタク”という矜持とともにさらなる高みを目指して歩み続ける木村拓哉が見せた“進化する大人”の姿
女性セブン
(左から)中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏の人気座談会(撮影/山崎力夫)
【江本孟紀・中畑清・達川光男座談会1】阪神・日本シリーズ敗退の原因を分析 「2戦目の先発起用が勝敗を分けた」 中畑氏は絶不調だった大山悠輔に厳しい一言
週刊ポスト
CM露出ランキングで初の1位に輝いた今田美桜(時事通信フォト)
《企業の資料を読み込んで現場に…》今田美桜が綾瀬はるかを抑えて2025年「CM露出タレントランキング」1位に輝いた理由
NEWSポストセブン
亡くなったテスタドさん。現場には花が手向けられていた(本人SNSより)
《足立区11人死傷》「2~3年前にSUVでブロック塀に衝突」証言も…容疑者はなぜ免許を持っていた? 弁護士が解説する「『運転できる能力』と『刑事責任能力』は別物」
NEWSポストセブン