音楽関係者、特に大音量でのコンサートを頻繁に行う歌手の中には、そうした症状を訴える人は少なくない。重症化すると、スガシカオ(52才)や浜崎あゆみ(40才)、KinKi Kidsの堂本剛(39才)が患ったような「突発性難聴」と診断され、しばらくステージの上に立てないということもある。

 たとえば堂本のケースでは、2017年6月に突然、左耳が水の中に潜ったような状態になり、直後に高い音が頭蓋骨に響き始めた。その後もドラム缶の中でガンガン音を鳴らされているような感じに悩まされたという。

 堂本は発症後、テレビ収録や野外ライブの出演を軒並みキャンセル。東京ドーム公演では、音量や音響を考慮して、演奏は全編オーケストラで行い、さらに左耳に綿を詰めて耳栓をして、その上からヘッドホンをかぶせて右耳だけで音を拾ったという。

 日本橋大河原クリニックの大河原大次院長の解説。

「突発性難聴を罹患するのは20~60代で男女差はなく、詳しい原因は不明ですが、血流障害やウイルス、ストレスが原因とされます。症状が起きてから遅くても2週間以内にステロイドホルモンで治療すれば、治療は充分に可能です」

 前出の芸能関係者によれば、二宮の場合は深刻な状態ではなかったが、大事を取って検査に臨んだという。

「二宮さんのプロ意識でしょう。そうした症状が出たら、すぐに適切な診断を受けて治療した方がいいことは知っていたのだと思います。

 何より、あと2年はファンの前で最高のパフォーマンスをしたい、しなければならないという強い気持ちが、二宮さんにはある。だから、万が一にもステージに立てないということがないように、体調管理は徹底しているようです。その日の午後にも『VS嵐』(フジテレビ系)の収録が控えていたにもかかわらず、検査を受けたようです。結果はまったく問題なく本人もホッとしたようですよ」

 検査後、二宮はいつものようにスタジオで収録に臨んだ。3月1日には日本アカデミー賞の授賞式で笑みも見せた。3月2日には来年公開の主演映画『浅田家(仮)』がクランクイン。三重県での撮影にも臨んでいる。

 嵐は昨年11月にスタートした20周年記念ツアー『5×20』の真っ最中。2月、3月は公演がなかったが、4月にはナゴヤドーム(13、14日)、東京ドーム(18~20日)、福岡ヤフオク!ドーム(28、29日)での公演が控える。

 超多忙な2年を、強い気持ちと体で駆け抜ける。

※女性セブン2019年3月28日・4月4日号

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