「80代の自分に、いつ何があっても不思議ではない。“生きてるうちに書かなきゃ”という思いをモチベーションに、ゴール目指してがむしゃらに書き続けたと振り返っていました。
全235話という大作の執筆は、命を削る作業ですよね」
遺言と称して思いを打ち明けたという倉本氏。これは引退宣言なのだろうか。
「連ドラとしては『やすらぎの刻~道』で最後だろうと、倉本先生自身が言っていました。でも、単発のドラマは書き続けるでしょう。ぼくらが倉本聰という希代の脚本家と同時代を生きているのは幸せです。1本でも多く、これからも倉本ドラマを生み出してほしいと思います」