結局、イートインかテイクアウトか、現金かキャッシュレスかにかかわらず、元になる価格設定によりコスパが評価されていく傾向はより強まるだろう。言うまでもなく、その商品が本当に消費者から支持されているか、または価値が認められているかが価格戦略のカギを握るのだ。
いくら税率が変わっても食べることは生活にとって欠かせない消費行動。消費者が何を優先するかは人それぞれだが、過去のように安かろう悪かろう商品は選ばれることはない。選ばれるワケを創造できる商品が生き残る。
今後はワンコイン(500円)よりは高いけれど、それでも消費者に選ばれ続ける「中間(価格)商品」がもっとも売り上げを稼げるボリュームゾーンになってくるだろう。そこで、現状ある“ちょい高”外食メニューで私がコスパ最強と考える3品を紹介しよう。
【1位】チキンカツと唐揚げの相盛り定食(かつや)/税抜き690円
チキンカツと唐揚げを両方味わえる、まさに“チキン三昧”のメニュー。ボリュームも満点だが、唐揚げ2個は必要な十分な数。盛り合わせ皿の下部には醤油ダレがあり、衣部分の上下でパリパリ感としっとり感の違った味わい。大きめの具材が入った豚汁が付いてくるのも嬉しい。
かつやはテーブルに常備してあり、単品でも販売されている「大根漬」が箸休め以上の存在感を放っている。カツ丼に欠かせないアイテムだが、チキンカツにも合い、かつやファンから多くの支持を得ている。