再現VTRではまず、1997年にSHIHOの妹が白血病に罹患し、その治療費を稼ぐことを決心したSHIHOの様子が描かれる。そこに登場するのが、あるイベント会社に勤める知人男性だった。
〈SHIHOがお金に困っていることをかぎつけた彼〉というナレーションとともに、この男性がSHIHOにストリップデビューを持ちかける。
妹のために出演を決意したSHIHOだったが、次の瞬間、画面を覆うのは、〈待っていたのは最悪の結末!〉という大きなテロップ。公演中にこの男性が出演料400万円を持ち逃げしたことがストリップ嬢仲間によって告げられ、衝撃を受けるSHIHO。以後、彼女の人生が転落していく様が描かれていく。
この苦難のきっかけを作った「400万円持ち逃げ犯」として描かれたのがA氏だった。A氏が憤りとともに語る。
「ギャラを持ち逃げしたというのは、事実無根。彼女のお金には1円たりとも手を付けていない。ストリップ劇場とは私と彼女が別々にギャラの契約を交わしており、正規の取り分をそれぞれ受け取っていた。
番組では、SHIHOの困窮に付け入るように私がストリップデビューを勧めたことになっていますが、まったく違う。きっかけは、SHIHO本人から『まとまった金が必要なのでAVデビューしたい。ツテはないか』と相談されたことです。AVは映像が残ってしまうから、まずはストリップにしたら、と助言したのです。SHIHOとはその後関係が切れてしまいましたが、原因はお金ではなく、活動方針をめぐる意見の相違です」
番組内では匿名で報じられているが、当時の関係者には明らかにA氏だとわかる内容で、オンエア直後には知人から電話が殺到したという。